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通巻10号 平成17年12月15日発行 |
「また小学一年生が」と、報じられた12月2日。
広島市での事件発生からまだ間もないのに、どうしてまた同じような事が続けて起こるのか。
皆さんもすでにニュース・新聞等でご存じの通り、広島市と栃木県今市市で、幼い小学一年生の女の子が下校途中で連れ去られ、どちらも殺害されて発見されるという、いたたまれない事件が相次いだのは、つい最近のこと。
このような事件は、すでによその町の出来事ではなく、真剣に自分たちの事として考えなければならない時代になっています。
どちらの事件も、周辺住民のインタビューでは、「まさか身近でこんなことがあるなんて!」「よその出来事と思っていたら…」と報じられる様に、心のどこかに「私たちのマチではあり得ない」という想いがあることを感じさせられます。
しかし今は、日本中どこでも安全な所はないというくらい、防犯意識を高めなければいけません。
対策等については、新聞ではこう報じられています。
広島市の小学一年女児殺害事件に続き、栃木県でも下校途中の女児が命を奪われた。全国各地で学校や保護者、地域ボランティアによる通学路の安全対策が進められているが、それでも悲劇は繰り返される。登下校時の子供の安全をどう守ればいいのか。各地で模索が続く。
広島の事件を受けて文部科学省は先月25日、全国の教委などに、登下校時のパトロール強化などを求めた。これを受けて栃木県今市市教委も校長会を開き、集団登下校や防犯ブザーの携帯などを徹底していた。だが、自宅から学校まで約2キロあった吉田有希ちゃんの安全は守れなかった。
文科省は登下校時などの安全対策を地域ぐるみで進めるため、本年度予算に七億五千万円を計上。通学路などで警備する「スクールガード」の養成などを推進してきた。
今市市では2人のスクールガードが配置されていたが、有希ちゃんが通った大沢小の校区には配置されていなかった。
栃木県教委は「通学路のすべてに人を配置することはできないが、地道な取り組みを続けていくしかない」と苦悩をにじませる。
警視庁によると、殺人事件の犠牲になった小学生は、平成15年が25人、16年が26人。今年上半期(1~6月)も13人。
今年上半期に刑法犯の被害に遭った小学生は10953人にのぼる。
被害に遭った場所は、駐車場・駐輪場が4066人、道路上が2261人。
全体の6割近くが屋外だった。
子供を狙った犯罪の多発を受け、保護者らによる防犯ボランティアは平成15年末の3056団体から今年6月末には13968団体と約四・六倍に急増した。
その大きな契機になったのは、昨年11月に起きた奈良市の小一女児誘拐殺人事件だ。同事件の後、不審者の
出没ポイントや危険地点を記す「安全マップ」の作成に取り組む小学校も急増しており、全体の8割を超えているという。
多くの自治体が児童に防犯ブザーを無償配布している。警察庁によると、全国59地区で計395機の「子ども緊急通報装置」が設置されている。子供が危険を感じた際、ボタンを押すと赤色灯が点灯し、インターホンで警察署に通報できる仕組みだ。
また、学校独自のホームページや携帯電話メールを活用して不審者情報を瞬時に各家庭へ伝える取り組みも各地で進んでいる。老人会が児童の登下校に合わせて散歩をしたりするなど、独自の取り組みも始まっている。
しかし、防犯カメラや防犯ブザー、不審者情報の伝達だけでは、安全対策として不十分なことが浮き彫りになっている。
「防犯ブザーが鳴ったらすぐ駆け付けてくれる大人がいなければ役に立たない。必要なのは地域の連帯感」と、子供の危機管理に取り組む市民グループ。
警察庁幹部は「登下校時の子供を犯罪から完全に守ろうとすれば、スクールバスを導入するしかない」と指摘したうえで、「地域、学校、警察が連携をさらに強化するとともに、防犯教室などを通じて、親や子供の防犯意識を今後も間断なく高めていきたい」と話している。
(産経新聞) 12月3日掲載分転載
子どもの下校時に、老人クラブの方々が「シルバー保安官」として路地路地に立っています。大変ありがたい事だと思います。
これは、交通安全の一環ではなく、人通りの少ない見通しの悪い場所などを、子どもたちが安全に通過できるように、監視の目を光らせて頂いている訳であり、監視カメラを設置するよりも大きな防犯効果があります。
立つ場所をもう一度確認し、子どもたちや保護者とも話し合いを持って、更に有効な監視役になって頂く事が望まれますし、老人クラブ以外の方でもご協力頂けるのならば、その輪をもっと広げて欲しいものです。
防犯は、警察や学校の取り組み、子どものいる家庭の心がけだけでは解決しません。
交番の配置数、パトカーの巡回にも限度がありますし、学校の先生が一人一人の子どもについて下校するわけにもいきません。また、子どものいる家庭だけが防犯対策の研修を受けても、下校時には働いているはずですから、いつも下校現場に居合わせられるはずもありません。
子どもたちにも、防犯ブザーを持たせて、「何かあったらボタンを押して知らせなさい」とはいうものの、新聞でも指摘してある様に、近くに駆けつける大人がいなければ意味がありませんし、いくら「知らない人について行ってはダメ」ときつく教えても、小さな子なら一抱えで連れ去られます。
絶対的な対策は考えられませんが、今だからこそみんなで知恵を出し合って、子どもたちを守りましょう。
そのためにも、子どもの登下校時の通学路確認や所要時間、子ども110番の家の再確認、複数での下校の徹底などもう一度徹底しましょう。