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通巻11号 平成18年1月15日発行 |
明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。心の健康について、正しく理解することは回復することの第一歩です。今回からは、今、話題の〝うつ病〟について説明していきたいと思います。
近年、ストレスからくるうつ病に悩む人の数は確実に増加し、一生のうちに約15人に1人がうつ病になり、うつ病経験者の3/4は医療機関で治療を受けていないという報告もあり、社会問題となっています。
では、なぜ?日本人にうつ病が増えているのでしょうか。
その理由の一つに日本人の気質があげられるそうです。日本人は精神的な抑圧を受けやすく、緊張しやすい傾向がある上に、何事にも真面目に懸命に取り組むという気質がみられ、これがうつ病になりやすい性格だそうです。 つまり、日本人は欧米人に比べ、もともとうつ病になりやすい条件を備えており、そこにストレスが多い現代社会の構造が加わって、うつ病の増加を招いているそうです。
うつ病というと、かなり深刻な病気と捉えがちですが、実は「こころのかぜ」とも言われ誰でもがかかりうる病気なのです。そして、からだのかぜ同様に、適切に対処すれば必ず回復する病気なのです。
・うつ病は、子どもから大人、高齢の方まで誰でもなりうる病気です
発病のきっかけは、引っ越し、結婚、昇進、近親者の死などの環境の変化や疲労、家庭内の不和によるストレスなど、さまざまな要因が重なり合って引き起こされます。
・うつ病の症状は様々です
誰でも、嫌なこと、つらいことがあって気分が落ち込み、何もする気がおきない事などはありますが、ふつうはいつの間にか元気を取り戻します。ところが、こうした気分の落ち込みや心身のエネルギー低下がいつまでも続き、なかなか回復しない場合があります。この状態が長く続き、日常生活に支障をきたしてくる場合〝うつ病〟が考えられます。うつ病は「抑うつ状態」を主体とした感情の病気です。抑うつ状態とは「気分の落ち込み」、「憂うつ感」や「意欲の低下」などの精神症状に加えて、「不眠」「食欲不振」などの身体症状が現れた状態をいいます。
・気持ちの問題などと放っておいてはいけません
うつ病になりやすい人の性格として、環境や周囲に無理になじもうとする、生真面目、几帳面、強い責任感、完全主義等が挙げられますが、性格が原因でうつ病になるわけではありません。
うつ病で、心身のエネルギー低下がいつまでも続き、なかなか回復しない場合状態を放っておくと最悪の場合、自殺にいたることもあります。
・うつ病は正しい治療と休養をとれば治ります
うつ病は、しっかり休息をとり、専門の医療機関への受診を行い、主治医の指示に従って薬物療法を行えば改善します。
・無理をせず、まず相談に行くことが大切です
次回は、うつ病の症状について説明したいと思います。
(今回はストレス科学研究所副所長 河野友信 監修の「メンタルヘルスミニBOOK」等を参照しています。)
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