![]() |
通巻2号平成17年4月15日発行 |
こんにちは! 保健師です。前回より、こころの健康について保健師の立場からお話させて頂いています。こころの問題について、一緒に考えていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
21世紀は心の時代といわれ、WHOこと「世界保健機構」でも精神保健の啓発活動を推進しています。
精神保健とは人々の健康のうち主として、精神面の健康を保持・増進・向上させること、また、精神障害を予防・治療を目的にしています。
日本でも厚生労働省が「相互理解を深めよう。みんなで一緒にケアしよう」と積極的に心の健康づくりに取り組んでいます。
それほど心の問題は、今、誰にとっても重要な問題となってきています。
ところが、たまたま、考えられないような事件が起こるたびに、犯人の精神状態が問題にされ、大々的に報道されることで、世間では精神障害について、あまりにも特別なことであるかのような誤解を生んでいます。それは、「悪いイメージ」だけが強く印象づけられ、正しい理解が得られずに「差別」「偏見」を生み出しています。
現代は、「国民の5人に1人はうつ病にかかる」と言われるほどストレス社会です。
また統合失調症は、日本の人口の0.8%、国民の120人に1人が一生のどこかで発病すると言われています。
つまり「心の病」は、限られた人にだけおこる特別なものでなく、誰にとっても、いつ起こってもおかしくない病気なのです。
ただ、人はストレスや悩みがあっても生きてゆかなければなりません。いろんな葛藤の中で、ときには周囲の助けを受けながら、生きていくことが求められます。
そのためには、心の健康というものにも、目を向ける必要があります。
心の健康とは、「健康とは身体的にも精神的にも社会的にも完全に良い状態を意味するものであって、ただ単に病気や虚弱でないというだけではない」(WHO憲章)
言い換えると人々が病気のあるなしにかかわらず、一人一人が社会の中でよい状態で生活できるような、住みよい環境を作ってゆくことが大切です。
これからの精神保健は、精神障害の患者さん本人だけを問題にするのではなく、地域に生活するすべての人たちが心の健康に関心を持ち、一歩進んで、地域の皆さんで心の健康を考えてゆくことが大切です。
「心の病」を解決していくために、周囲の皆さんの理解と協力が、ぜひとも必要になってきます。なかなか難しい問題ですが、誰もが心の病気になる時代であることを認識し、心の健康について考えていただきたいと思います。
文責 久留米保健福祉環境事務所
「こころの健康からだの健康」についてのお問い合せやご相談は…
久留米保健福祉環境事務所
【℡:0942(30)1076】までご連絡下さい。