社会福祉法人うきは市社会福祉協議会

声・手・心 つないで人の輪 地域の和

ふくしのかわら版

12 令和3年12月15日発行

福富地区フードバンク講演会

11月19日(金)、福富地区自治協議会・福富校区老人クラブが共催し、フードバンクの講演会が行われました。

講演には、NPO法人フードバンク北九州ライフアゲインの理事長 原田昌樹さんにお越しいただき『食べ物のいのちは人のいのちにつながっている~今すぐできる地域のためのボランティア~』というタイトルで講演して頂きました。

福富校区老人クラブでは2019年からフードドライブ活動を行っており、今年は「活動前に講演会を行う事でより皆さんの意識が向上するのではないか」という想いでの開催でした。

写真:ご自身の体験を交えての講演は非常に興味深く、参加者は熱心に聞かれていました。

講演では、日本は世界の国より多くの食品ロスを排出している事が話されていました。

これは「より新鮮で安全なものを消費者にお届けする必要がある」という考え方で、商品製造から賞味期限までの期間を細かく分けて納品する『3分の1ルール』という習慣がある為です。実際にはまだ食べる事ができるものでも、納入期限が切れた商品は廃棄となります。

また、家庭での食べ残しや過剰除去、賞味期限が切れた商品の廃棄でも年間310万トンが食品ロスとなっている実状があります。

記憶に新しいものでは、東京オリンピックの約1ヵ月で13万食、1億6000万円分が廃棄となり大きな問題となりました。

東京五輪での反省を活かすべく、北九州市で行われた世界体操・新体操選手権ではライフアゲインが連携し、余った食品を地元大学生に配布したり、不動産会社と連携して困窮世帯への配布を行い食品ロスを軽減する取組を行ったそうです。

原田さんはご自身の経験から、人を育むには食事、教育、愛情、労働が大切だとお話されていました。

様々な理由から食事が十分にできない子、新型コロナウイルスなどの影響を受け就職が出来ない方、家から出たくても心的要因から一歩が踏み出せない方など、うきは市にも多くの「困窮」があります。

そんな方々に対して、うきは市社協では、皆さまから頂いた食料品を提供するなどの関わりを持たせていただいております。

今回の講演目的が、フードバンク(ドライブ)事業を皆様に理解いただく事で、福富校区老人クラブが開催するフードドライブ活動がより充実するものになればとの事であり、今回の講演は今後の活動に繋がったのではないかと感じます。

      

次号は12月14日に行ったフードドライブ活動の様子をお伝えする予定です。