![]() |
通巻48号 平成21年2月15日発行 |
『福祉』の取り組みは、私たちの暮らしの中で『大切なもの』であると思われ出しました。
しかし、その『福祉』とは一体何か考えたことはありますか。『福祉』とは、その言葉の意味を辞書などで調べると『幸せ』を表していますが、『幸せ』と言われても人それぞれ価値観が違っています。ある人は、病気が良くなり健康を取り戻せたこと、ある人はお金が儲かること、ある人は良縁に恵まれたことなど、『幸せ』と言っても千差万別。
『福祉』とは、そういった全ての皆さんの『幸せ』を実現するための取り組みだとすると、お金儲けの手伝いや、病気を治す医療も全て『福祉』になりますが、いま身近で言われている『福祉』はどうも違うようです。
それでは、反対に『不幸せ』を考えてみますと、『幸せ』と同じように、人それぞれ色々な事柄を思い浮かべられるでしょう。事故を起こした、お金を損した、病気になった、家族や友人が亡くなったなど色々な不幸せな状況があります。私たちの生活の中では、たくさんの困難があり、誰もがそれを乗り越えながら、克服した時に『幸せ』を実感するのですが、困難を乗り越えるためには、幾つかの力が必要なようです。
それでは、どんな力が必要なのか考えてみますと、大きく分けて三つあるように思えます。
一つは、自分自身の内にある力ですが、病気の回復能力や問題を乗り越える知力(情報力)、体力、そして悲しいことでも気持で乗り越える心の力など、自分自身の持っている強さのようです。
二つ目には、お金という力。財力も自分自身の力と考えられなくもないですが、あえて分けると、自分の力が乏しい場合、お金という力を使って、優秀な医師団を雇ったり、自分の代わりに動いてくれるヘルパーを雇ったり、物や情報も買うことが可能です。しかし、完全なる満足を得られるような、たくさんの『お金』を有している方は、そうはおられません。
三つ目に、自分の力やお金の力が少ない場合どうするのかですが、ここが一番重要なポイントで、日頃私たちがとっている行動で、誰かに相談し助けてもらうという他力です。誰かと言っても、家族や親戚、友人、知人、そして身の回りのあなたの関係者が、あなたの力になることはなかったでしょうか。
自分では気持の整理も付かず、良く理解できないことでも、誰かに相談して話しを聞いてもらい、助言をいただきながら冷静に考えて解決策を導き出すことがあります。また、自分だけでは出来ないことを誰かに頼んで、皆さんから力を分けて頂き、困難を乗り越える。そう言った『助けあう力』を私たち人間は持っています。とするならば、より多くの方と繋がっている方が、問題解決に繋がる『助けあう力』を得られる可能性が非常に高くなります。しかし『助けあう力』を得るためには、「助けて欲しい」と言える力も必要です。お互いが、支え、支えられ生活していけば、色んな問題を乗り越えていくことが出来ます。そういう理由があって、社会福祉協議会では、皆さんの「助けあい」を呼びかけているのです。