社会福祉法人 うきは市社会福祉協議会 うきはししゃかいふくしきょうぎかい
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通巻52号 平成21年6月15日発行

特集「点字について学ぼう」
~点字考案者生誕200周年を記念して~

「点字」で記された物を、色んなところで見かけるようになりました。(ちょっと表現がおかしいでしょうか?本来点字は、見るのではなくて触って読むものですから…)

金融機関の自動払戻機やエレベーター、缶入りのお酒の上面、公共施設内の案内板など、ちょっと意識すると、「あっあそこにも」と見つけることができます。
では、この点字はいつ頃から私たちの生活の中で使われるようになったのでしょうか?

今年はちょうど、アルファベット点字の考案者ルイ・ブライユ(1809年1月4日-1852年1月6日/フランス)の生誕200周年ですので、点字の起こりと歴史について、皆さんと学んでいこうと思います。

1812年のパリ近郊でのこと、3歳になる男の子が父親の工房で遊んでいました。男の子は革に穴を開けて遊んでいた拍子に目にけがをしました。その傷口をこすっているうちに両目が感染症にかかり、ついには失明したのです。 この悲劇が後に革命的な発明を生むことになります。それが点字です。

若きルイはパリ王立訓盲院に入学し、その当時に使われていた浮き出し文字で読み方を習いました。
ブライユは早くに、まったく新しい読み取り法に興味を持ちました。
それはシャルル・バルビエ・ド・ラ・セール将校によって紹介されたもので、実際には軍隊で暗闇中で使われていた筆記法の翻案でした。

極めて優秀な子どもだったルイ・ブライユは、すぐにこの方法の限界を見極めました。バルビエ方式は、点を数えるやり方でしたが、アルファベットではなく音声を表記していました。文法も句読法もなければ、数学や音楽も表記できませんでした。ブライユは空いてる時間のすべてをバルビエ方式の改善に費やしました。
ブライユの最初の著作「盲人用に言葉、音楽、聖歌を点で表記する方法」が1829年に刊行されました。点字の誕生です。
その後いくつかの改良が加えられ、表記法は1837年に最終的に完成しました。

ブライユ点字は今日、普遍的な基準ですが、普及には時間がかかりました。
フランス点字発展委員会のジャン=マリー・シエルコ委員長は、「アメリカ盲人協会やスペイン全国盲人協会などの市民団体の活動によって普及」したと説明しています。
「これらの協会には横のつながりがあり、それぞれで点字を試用して最良のシステムであることを確認しました。
点字の使用は盲学校の増加とともに広がりました。とはいえ、1878年にヨーロッパ諸国による国際会議が開催された時に、ようやく点字が最良のシステムとして、世界中で採用されるべきであると認められたのです」
ルイ・ブライユは天才的な創造のみならず、点字で視覚障害者に尊厳を取り戻したことで、大きな影響をもたらしました。「ルイ・ブライユは発明家ですが、あらゆる言語の視覚障害者の恩人でもあります」と、アフリカの盲学校で校長を務めるモーリス・ダンガイ氏は述べています。
視覚障害者のための代表的な福祉団体、ヴァランタン・アウイ協会のジェラール・コリオ会長は、「視覚障害者はブライユによって特別な場所を持つようになりました。彼はアルファベットをもたらした『偉大な兄弟』です。それ以前は、視覚障害者は物ごいをするしかありませんでした。目が見えないのは不運でした」と語っています。

点字は今日も欠くことのできない存在です。視覚障害者は点字のおかげで、本や道路地図、楽譜、数式なども読むことができます。そして職業活動を行い、時間を読み、点字地図などによって航空機の操縦補佐もできます。より平凡ですが、例えば、個人の所有物に点字ラベルを貼るなど、日常生活の向上にも役立っています。

点字は時代遅れになるどころか、情報技術を大いに活用するためにも役立っています。「パソコン上の文書を読むには、音声読み上げソフトを利用する手もありますが、キーボードと並べて使う、定規のような形をした点字ディスプレイで読む方法もあります。これを使えば、スペルの確認などに非常に便利です。点字なしでは済まない証拠でしょう」と、ジェラール・コリオ会長は述べています。 「今日、視覚障害者は情報技術のおかげで、文化や文字情報によりアクセスしやすくなりました。ただしパソコンや周辺機器が高額なのが問題です。一部の国々では、学ぶ意欲は高いのに、それを満たす手段が追いついていません。画像が優位な時代にあって、これは本当に克服すべき課題です」

日本では、1887年(明治20年)に、アルファベットで書いたローマ字式の点字が、はじめて使われました。
そのときの生徒の感激を目の当たりにした東京盲唖とうきょうもうあ学校の校長小西信八は、何とか日本語の点字を作りたいと考えました。
そして、先生や生徒たちでいろいろな案を出して考えたのです。その結果、1890年11月1日に、 石川倉次 いしかわくらじの案が日本の点字として採用されました。
現在は、日本の点字ができた11月1日を「日本の点字制定の日」としています。

いかがでした、「点字」は海外からの輸入品で、外国でもアルファベットを基準にした点字が使われているんですね。もっと詳しく学びたい方は、以下のホームページを調べてみてください。

※参考引用
フランス大使館ホームページ
http://www.ambafrance-jp.org/article.php3?id_article=3325
全国視覚障害者情報提供施設協会ホームページ
http://www.naiiv.net/braille/?tenji-sikumi


http://www.tagindex.com/html_tag/text_font/ruby.html