社会福祉法人 うきは市社会福祉協議会 うきはししゃかいふくしきょうぎかい
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通巻59号 平成22年1月15日発行

お菓子を食べたらせっけんだった!

お菓子を食べたら石けんだった!

【事例1】

デイサービスで通所してきた男性の唇が腫れてきたため、医師の診察を受けてもらった。ケアマネージャーが男性の自宅を確認すると、歯形がついた「和菓子そっくりな石けん」があった。
(当事者/90才代男性)

【事例2】

街頭で粗品として配っていた入浴剤を、母が粉末ジュースと思い、溶かして飲んで具合を悪くし、救急車で運ばれ点滴を受けた。パッケージにはリンゴの絵があり「リンゴ果汁配合」と大きく書かれていた。
(当事者/70才代女性)

こんな誤飲・誤食事故がとても多くなってきているようです。
誤飲・誤食事故は、小さな子どもに多いという印象があるかもしれませんが、実際に事故が多いのは、実は高齢者なのです。
「加齢とともに思いこみが激しくなる。食べ物だと思いこんだまま、気付かずに食べてしまうことは十分ありうる」と、高齢者医療の専門家は指摘しています。
石けんや入浴剤は、大量に摂取しない限り重篤な健康被害はありませんが、高齢者の場合ちょっとした事故が長期間の体調不良の原因となってしまうこともあるため、十分な注意が必要です。

このような事故の多くは、「もらいもの」で起きています。
事故が多くなっている原因としては、表紙の写真や左側の写真でも紹介していますように、お菓子などに似せた包装や印刷で、石けんや入浴剤などをおしゃれに見せようとするパッケージの問題。それに、内容物が何なのかを説明する表示が、裏面に小さくしか印刷されていない、英語で記載されていることなどが上げられます。
また、一人暮らしや高齢者だけのご夫婦も多くなり、ご家族の方々が食べ物ではないことを注意できない状況があります。

事例として、このほかに「キャンディと見誤るような石けん」「豆乳と大きく書かれたボディシャンプー」「お茶の新芽の写真パッケージの入浴剤」など、誤飲・誤食事故を誘発しそうな包装は後を絶ちません。

小さなお子さんも含めて、高齢者の方々がこのような誤飲・誤食事故を起こさないように、贈り物をする私たちも、分かりやすい物、内容物が判断しやすい物を選ぶように心がける必要がありそうです。

写真・イラストの出典
(独)国民生活センター