福祉員かわら版

通巻125号:平成27年9月1日発行

日本人の健康寿命と平均寿命

日本人の健康寿命(日常生活に制限のない期間)は、下のグラフ(図1-2-17)に標記されているように、男女共それぞれ 平成13年(2001年)と平成22年(2010年)とを比較すると、男性が69.40年から70.42年、女性が72.65年から73.62年となっており、健康寿命が男女共に延びていることがわかります。

また、平均寿命も同期間で比較しても、男性78.07年から79.64年、女性84.93年から86.39年と同様に延び、長生きになっていることがわかります。しかし、その期間の健康寿命の延び(男性 1.02年、女性 0.97年)と平均寿命の延び(男性 1.57年、女性 1.46年)の比率を比較すると、健康寿命の延びの方が鈍くなっています。

これは、「日本人は平成13年から平成22年の間に男女共に長生きになったものの、不健康な期間も延びてしまった」とも言えます。

高齢者の死因は?

高齢者の死因となった疾病をみると、死亡率(高齢者人口 10万人当たりに対する死亡者数の割合)は、平成 22(2010)年において、「悪性新生物(がん)」が 最も高く、次いで「心疾患」、「肺炎」の順になっており、これら 3つの疾病で高齢者の死因の約 6割を占めています。

死亡場所の推移

国民の死亡場所の構成割合の推移をみると、昭和 26(1951)年の時点では「自宅」が 82.5%を占めていたが、平成22(2010)年には「病院」が77.9%を占め、「自宅」は12.6%にまで低下しています(図1-2-19-(2))。

最期を迎える場所が、自宅から病院へ大きく変わってしまった理由は、社会情勢や核家族化の影響もあるかと思います。

あなたはどこで介護を…最期を迎えたいですか…

日本は医療の進歩や食生活の改善等で、世界でも類をみない長寿国になりました。長生きになったことで日常生活を過ごすために介護が必要になることも多くなりました。

そんな中で、「介護が必要になった場合に、どこで介護を受けたいか」について、男女とも「自宅で介護してほしい」人が最も多いですが、男性の方が、自宅での介護を希望する割合が高くなっています。自宅以外では、「介護老人福祉施設に入所したい」「病院などの医療機関に入院したい」、「介護老人保健施設を利用したい」が多いのですが、いずれも男性に比べて女性のほうが割合が高くなっています。

また、「治る見込みがない病気になった場合、どこで最期を迎えたいか」についてみると、「自宅」が54.6%で最も多く、「病院などの医療施設」が26.4%で、両者で全体の 8割を占めています。

「自宅で最期まで療養することが実現困難な理由(複数回答)」については、「介護してくれる家族に負担がかかる」が最も多く約 8割となっており、次いで「症状が急変したときの対応に不安である」が 5割強となっています。「いつまでも、住み慣れた地域で元気に暮らしたい」と願いながらも、子や親戚、地域に迷惑をかけたくないから『施設や病院に入る選択をせざる得ない』ことが実情の様です。

しかし、現実として施設はすぐに空きがあるわけではありません。また病院も今は、本人や家族が希望するまで居れる状況でもありません。

介護保険制度も、本当に必要なサービスを必要な人のもとへ届けるため、重点化と効率化が図られるようになり、軽度の人へのサービスは市町村事業(新地域支援事業)へ移ったり、特別養護老人ホームへの入所者も原則要介護3以上となったりしています。

介護保険制度が始まる以前の話しで、ある人から「うきは市でも以前、認知症がある人でも、老人クラブの一泊旅行に行っていた人もいたもんね。それだけ以前は地域が温かだったんだろうね。」との話を聞いたことがあります。

これは一つの例でしたが、認知症の状態も様々です。すべてを受け入れるのは難しいとは思いますが、うきは市が、高齢になっても、本人の想いを組みながら最期まで住み続けることが出来るようお互いが支え合う、温かい地域になればと願います。

そのためにも各自一人一人が、健康でいられるように心身共に留意したり、地域の様々な活動に積極的に参加し、社会的な役割を持ったりと「生きがい」を持つことことも重要です。

「これからの自分を…家族を…地域を…どのような姿になることが理想なのか」をみんなで考える時期にきているのではないでしょうか。

【問合せ先】
うきは市社会福祉協議会 吉井事務所
電話:0943-76-3996