福祉員かわら版

通巻128号:平成27年12月1日発行

福祉教育の取り組みについて~
―障害の理解を深めるための市内小学校の総合学習から―

「目が見えない」「耳が聞こえない」って生活できるの!?

毎月、社協だよりの中で市内の各学校の福祉教育の取り組みを掲載しておりますが、小学校では毎年10月から11月にかけて、総合学習の時間に4年生は障害をお持ちの方をゲストティチャーとしてお迎えして、障害の理解を深める学習をしています。

社協では、学校から依頼を受けて、ゲストティチャーと学校の橋渡しや、当日の授業のお手伝いをしています。最近も小学校3校の授業のお手伝いを行いました。その中で、子ども達の福祉学習の様子をお知らせしたく今回掲載します。

写真:授業の風景:子どもからの質問に手話で答えているところ

事前に担任の先生から授業で子ども達に伝えたい想いや、子どもたちからの質問事項をゲストティチャーにお渡ししています。ある先生の想いは『障害を少しでも理解し、自分たちにできることはないか考える子ども達に育てたい。また、安心して生活できるために周りの人ができること、地域でできることも話して欲しい。』とのことでした。また子ども達たちからの質問は『耳が聞こえない、目が見えないのに生活できるの?』これが、第一に子ども達が抱く疑問のようです。その他にも『障害を持つ人は、いつも誰かに傍で支援をしてもらっている。』とも考えているようです。生活の一部である『お風呂はどうしているの?トイレは一人で行けるの?』など素朴な疑問から精神面的なことまで多岐にわたります。

生まれつき聴覚に障害を持つ山下さんは『皆から見たら不自由に感じるかもしれないけれど、私は生まれつきだから、当たり前のこととして受け入れています。また家族や周りの人に支えられて生活しているし、楽しんで生活もできています。今は買い物に行ってもレジで金額が表示されるので、その金額を見て支払うことができる。表示されていない時は、購入額をあらかじめ予測し、それよりも多い額を渡すなどの工夫をしていました。必要時以外に自分から『私は耳が聞こえないんです』と伝えることはないです。今はスマートフォンがあり、伝えたいことは、メールで伝えることもできて便利です。それに、旅行にも普通に行きますよ。将来ハワイに行くことが夢です。』と手話通訳の金子さんを通じて子ども達に伝えました。『いじめられたことはないの?』との質問には『私は強いから負けないよ。』との言葉は、特に強く子どもたちに響いたようでした。

写真:ゲストティチャー山下さんと手話通訳の金子さんと山春小4年生のみんなとの集合写真

視覚に障害を持つ野上さんの授業では、『目が見えなくて困ること、恐いことはないですか?』との問いに『普段の生活で困ることは、郵便物の内容がわからないことがあります。家の中は、見えなくても物の場所など覚えています。しかし扉の開け閉めは特に気をつけています。でないと頭を打ったり倒れたりしますからね。』と注意点を伝え『料理や買い物は?』の質問には『普通に一人で出かけますよ。お店の場所までの行き道は頭に入っています。買いたい物がわからない時には、お店の人に尋ねています。私は普通の人よりも周りの人に助けてもらうことが多いので、なるべく自分から知り合いを多く作るようにしています。』と暮らしの術を話して下さいました。

言葉では伝わりにくいこともあるので、授業では実際に生活で使っている道具を子どもたちに見せたり触らせたり、学校の包丁を使ってりんごの皮を剥いたり、きゅうりの輪切りも披露しました。包丁の使い方では、子どもたちの代表と比べたりもしたのですが『野上さんに負けたのが悔しかった。』との感想には『私は毎日料理しているのよ。あなたも毎日していれば上手になるわ。』と励ましていました。

また子ども達に『視覚障害の方と盲導犬が、バックしているトラックに轢かれ亡くなるという悲しい事故が最近ありました。運転手が、近所からバックする際の音がうるさいとの苦情を受け、音が出ない様にしていたことが原因の様でした。障害を持つ人は少数かもしれないが、このような悲しい事故につながってしまったことを知って欲しい。みんなには騒音に聞こえる音かも知れないが、その音を頼りに生活をしている人がいるんだよ。』と障害を正しく理解することの大事さを伝えていました。

話を聞いた後の子どもたちの感想

授業を受けた後の子どもたちの感想の一部を紹介します(なお、平仮名は漢字に変換)。

『僕は、聴覚障害の人でも普通の人のように楽しく生活していることがわかりました。例えば、普通の人のように色々な所に旅行に行ったりしていることです。あと、山下さんを見習わなくてはいけないなと思った所が2つあります。1つは、嫌なことを言われたって気にせず強気でいることです。僕は嫌なことを言われてしまうと弱気になり泣いてしまいます。だから山下さんを見習おうと思いました。2つ目は、障害があっても人のことを助けたりしていることです。僕は自分のことばかり気にして人を全然助けていません。だからこれも山下さんを見習おうと思いました。』

『学んだことは、今日の話を聞いて障害者の方と心を通わせることが大切だということを学びました。考えたことは、私たちに出来ることはないかなということです。障害がある方もそうではない方も心が結べるといいなと私は思いました。』

子ども達の感想に皆さんはどう思いましたか?正しく理解することで、これまでと見方や考えが変わったりします。障害があるないに関わらず、福祉は生活の問題であり、皆さんの生活とも繋がっています。これからも「他人事」でなく、皆の問題として住民のみなさんと福祉について考えていきたいです。

年頭たすけあい献血にご協力ください

今年も年始の1月3日~5日にかけて、下記の日程で地区ごとに献血を行います。

善意によりいただいた血液は、各検査を受けた後に血液製剤として、患者さんに届けられています。医療機関からの要請される血液製剤の90%は400mL献血で採血された血液だそうです。「なぜ、年始の忙しい時期に献血をするのか?」とのご意見を頂きますが、冬場から春先にかけては、ご協力いただける方が風邪などで減少します。また、年始は企業の多くが長期の休みということもあり、協力者の確保が厳しいのです。しかし、血液製剤には有効期間が定められており、最も多く使用されている全血製剤でも21日間となっています。ガンの治療等で輸血を必要とする人は、途切れることなく血液を必要としています。

うきは市の皆さんにはご負担をおかけしますが、若い世代の方にも声を掛け、皆さんでご参加ください。

日程 会場 受付時間
平成28年1/3(日) 山春コミュニティーセンター(山春みんな館) 10:00~15:00
福富コミュニティーセンター
新川コミュニティーセンター 10:00~11:30
田篭コミュニティーセンター 13:30~15:30
尼ヶ瀬公民館〈妹川〉
1/4(月) かわせみホール(うきは市民ホール)〈御幸〉 10:00~15:00
大石コミュニティーセンター
小塩コミュニティーセンター(ほたるの里会館) 13:30~15:30
うきは市生涯学習センター〈吉井〉 10:00~16:00
1/5(火) うきは市男女共同参画センター 10:00~15:00
うきは市役所1階ロビー〈千年・江南> 10:00~16:00

の付いている会場では、12~13時までお昼休みのため、献血の受付ができません。

『支えあいのまちづくりフォーラム in うきは』のご案内

平成27年12月20日(日)にうきは市民ホール(かわせみホール)にて『支えあいのまちづくりフォーラム in うきは』を開催いたします。

福祉のかわら版11月号に詳しい案内を掲載しています。

是非、ご覧ください。

【問合せ先】
うきは市社会福祉協議会 吉井事務所
電話:0943-76-3996