福祉員かわら版

通巻133号:平成28年6月1日発行

状況把握の一つの方法である、小座談会が行われています。

見守りや声かけというが、地域にそれらを必要とする方がいることに気づくことが活動のスタートだと思う。気づかなければ通り過ぎてしまうのだから・・・」

昨年度まで福祉委員をされていた方に言われて、なるほどと思うと同時に、自分自身考えさせられた言葉です。

先月号では、見守りや声かけ活動のことを書かせていただきました。しかし、見守りや声かけを行うといっても「誰を」の部分が抜けてしまっては意味がありません。そのためにも地域にどんな方が生活していて、地域にどのような課題(困りごと)があるかに気づく必要があるのではないでしょうか。

今月は見守りや声かけ活動を行うためのキッカケづくりである、「気づく場」福祉小座談会について書かせていただきたいと思います。

小座談会ってなに?

福祉小座談会とは、皆さんの区で、日頃から感じている「福祉課題」(お困りごと・困っている人)について、情報の共有と解決に向けて区の役の皆さん(区長、分館長、福祉委員、民生委員等)で一緒に話し合うための場です。
その場に社協の担当職員が同席し、進行の補助などを行っています。

皆さんの地域の細かな福祉課題(個人のお困りごと等)についてどうしたら支援できるのか話し合います。話し合っていただく内容は、社協にて用意しております。細かな福祉課題に触れるため、複数区の合同開催ではなく、各区での開催をお願いしています。

皆さんと話し合いながら、内容に応じて、①近所の皆さんのご協力による支援②公的制度(福祉サービス)による支援③福祉活動以外の専門的支援への取り次ぎ等に分類して解決方法を検討していきます。

地域にはたくさんの「課題」が存在しています。

下記の図は、福祉小座談会で挙がってきた課題をまとめたものです。ニュースや新聞等でよく目にするような課題が、遠い地域の事だろうと思っていた話が、私たちの住むうきは市でも存在(潜在)していること。また、課題の多さに驚かれた方も多いのではないでしょうか。

地域にはたくさんの「課題」が存在しています。

下記の図は、福祉小座談会で挙がってきた課題をまとめたものです。

ニュースや新聞等でよく目にするような課題が、遠い地域の事だろうと思っていた話が、私たちの住むうきは市でも存在(潜在)していること。
また、課題の多さに驚かれた方も多いのではないでしょうか。

実際にこんなことがありました・・・。

ある行政区で小座談会を行った際、ある男性(1人暮らし)のことが気になるとの話が福祉委員さんから挙がりました。

その男性Aさんは「区に加入はしているものの地域との付き合いは薄く、連絡がとれないことが多い、しかし、持病があるのでなにかあった時が心配。」とのことでしたが、他の参加者の方からは、「あの人は変わりもんやけん。近所との関わりもないもんね。」という意見もありましした。

Aさんについて、自宅の電気がついているか?新聞がたまっていないか?など普段の生活の中での見守りを提案し、小座談会は終了しました。

それから2週間後・・・区長さんから社協へ「Aさんとこの電気がずっとつきよらん。車もずっと動いとらんとやけど、どげんしよう?」と電話があり、担当の民生委員さんとAさん宅を訪問しました。

訪問してみると・・・Aさんは家の中にいらっしゃいました。しかし、電気は止まった状態。郵便受けには公共料金等の督促の封筒が未開封のまま溜まっていました。

よくよく話を聞いていくと、「2年前に会社を解雇され、貯金は半年前になくなってしまい、電気も止まってしまった。どこに相談していいか分からず、ガスはなんとか使えるので今は、野草を取って食べている。」とのことでした。

すぐにAさんの支援に入り、現在Aさんは、少額ながら年金を受給し生活をされており、民生委員さんをはじめ、地域の方との関わりも増えました。

・もし、区長さんが電気がついていないことに気づかなかったら、Aさんはどうなっていたのでしょうか?

・Aさんが気になるという話を福祉委員さんがしたことで、区長さんは気にかけてくれたのではないでしょうか?

存在を知る・気づくことで、気になる(気にかける)ようになったのではないかと思います。そうであるならば、今必要なのは、優れた制度や専門的な支援ではなく、気にかける・見守る身近な存在なのかもしれません。

制度は色々あるけれど・・・

度は年々充実し、色々なサービスが利用できるようになりました。しかし、それらは「使いたい」と意思表示をしなければ使えず、残念ですが、「使いたい」と言えない方・サービスを知らない方のもとに自動的に届くことはありません。また、生活上の問題すべてを制度だけでは解決できません。

だからこそ、「あの人困っているんじゃないかな?」「こんなこと地域で出来るんじゃないかな?」と気づく人・気づく場が必要なのかもしれません。

皆様の区でも是非、福祉小座談会を開催し、「気づくキッカケ」を作りませんか?