福祉員かわら版

通巻136号:平成28年9月1日発行

外に出るだけで、汗が噴き出すほど暑い日々が続いた8月。全国でも熱中症で緊急搬送された方、亡くなられた方もいらっしゃいました。
みなさんは、いかがだったでしょうか?
今月中旬までは、暑い日が続くとの予報も出ております。熱中症対策をよろしくお願いします。

さて、今月は、私の身近であった出来事を紹介したいと思います。

5月号の福祉委員かわら版でも書かせていただいた、私の近くに住む、1人暮らしのAさん(90代)。私が通勤する際、Aさん宅の寝室が見えるため、雨戸が開いているかを確認しています。

先月のある日、いつものように通勤時に、Aさん宅の前を通ると、寝室の雨戸がしまったまま。これまでにも、閉まったままのときもあったため、あまり気にもせず、職場へ向かったのですが、次の日Aさん宅の前を通った際に確認すると、この日も閉まったまま。2日も続けて雨戸が開いていないというのは初めてだったこともあり、熱中症などで家の中で倒れているのではと心配になり、区長さんと一緒にAさん宅を訪問しました。
しかし、何度声をかけても応答はなく、電話をかけても出られません。
区長さんより、Aさん宅の向かいのBさんに連絡をとってもらうと、「朝は家にいた。」という情報があり、どこかへ出かけている可能性もありましたが、念のため、家族へ連絡をとり、安否の確認をしていただくと、Aさんは、友人宅へ出かけており、無事であることが確認できました。

翌日、Aさんから「心配して家族に連絡をとってくれたとやろ?ありがとうね。」とお電話をいただきました。その際に、通勤の際Aさん宅の雨戸が開いているかどうかを見ていることをお話しさせていただきました。

今回のことをふり返ってみると、私は通勤時に雨戸が開いているかを確認していますが、昼間のAさんの様子はどうしても分かりません。区長さんや福祉委員さん・民生委員さんも定期的に訪問していただいていますが、毎日ではありません。
「朝は家にいたよ。」と言ったBさんは自営でお仕事をされていらっしゃるため、Aさんの日中の姿を見ることが出来たのかもしれません。Bさんが一番Aさんの姿を知っているかもしれませんし、そのことを区長さんが把握してあったからこそ、スムーズに状況確認が出来たのではないかと思います。

地域には色々な見守り方がありますが、一人では全てを見ることは出来ません。色々なカタチが交わって1つのカタチになるのではないかと思います。

区全体で取り組む福祉会活動

声かけ訪問を行う福祉委員や民生委員の方々。その他にも、広報紙を届ける区長さん・隣組長さん・老人クラブの訪問活動・お隣さんのお裾分け・登下校中の子どもたちなど、普段の生活の中で、地域には様々な見守り・声かけのカタチがあります。

しかし、それぞれがバラバラでは、一日に何度もいろんな方が来る。もしくは1週間誰とも会わない。そんなことが起きるかもしれませんし、声をかける相手がすべて一緒とは限りません。

福祉会とは、区内の福祉課題を把握し、区に住む全ての人が、安心して生活ができるよう、その課題の解決に向けて、住民全員で考え、「組織的・計画的・継続的」に活動に取り組む事を目的とした福祉活動を専門に行う会です。
原則、行政区で取り組んでいただきたいと考えていますが、活動しやすい近隣の行政区と、複数で福祉会活動を行っている区もあり、現在、38の行政区で28の福祉会が活動されています。

福祉会は新たな組織を作るというよりも、今すでにある地域の様々な見守りの形をつないで1つにするものです。

1つにすることで、情報を共有し組織的に見守り・声かけを行うことが出来ますし、取り組みを計画的に行うことが出来ます。

ある区の福祉会活動を紹介します。

私の区には、一人暮らしや高齢者世帯だけでなく、日中だけの独居高齢者(家族が仕事のため)が数名おられますが、ご家族と声かけについて話し合い、日中、福祉委員をはじめ民生委員、地域のボランティアの方が率先して声かけを行うようにしました。
この取り決めに対してあるご家族の方は『おかげで心配が軽減した。』と喜ばれました。

このように、家族の方と見守り・声かけの話し合いができたのは、普段から顔の見える関係だったからかなと思っています。普段のつながりがあるから、言いにくいこと・頼みにくいことも言える関係が作れるのだと思います。

普段の関係がある地域の皆さんの会だからこそ出来ることことがたくさんありますし、お住まいの区で今必要なことにすぐ取り組めるのではないでしょうか。
みなさんの区でも福祉会活動をはじめてみませんか?

※社協では、各福祉会の研修会や立ち上げのお手伝いを行っております。お気軽にご相談ください。

【問合せ先】
うきは市社会福祉協議会 吉井事務所
電話:0943-76-3997