福祉員かわら版

通巻144号:平成29年6月1日発行

地域包括ケアシステムってなぁに?

団塊の世代の方が後期高齢者となる2025年に向け、全国で進められている「地域包括ケアシステム」。数年前から言われるようになったこの言葉をお聞きになられた方もいらっしゃるかと思います。

今、全国の市町村では、高齢者の方がいつまでも元気で暮らせるよう健康寿命を伸ばし、また医療や介護が必要な状態になっても、最期まで地域において自分らしく生活出来るよう、医療、介護、住まい、生活支援、介護予防がおおむね30分以内の日常生活圏域(中学校区程度)で一体的に提供される仕組みの構築に向け、様々な準備が進められています。

うきは市でも3人に1人が65歳以上の高齢者という状況のなか、平成27年12月に開催された「支えあいのまちづくりフォーラムinうきは」を契機に、うきは市・公益財団法人さわやか福祉財団(全国的に地域での支えあいを支援する法人)・うきは市社会福祉協議会の三者で連携協定を結び、地域包括ケアシステムの構築に向けて、これまでのうきは市の支えあいの仕組みや活動を活かしながら、介護予防・生活支援・社会参加を一体的に捉え、「お互いさま」の気持ちを地域の中で具体的な仕組みにしていくという視点から、「地域づくり」を進めていこうとしています。

上の図を見ると一見、地域包括ケアシステムは、医療や介護、福祉を連想しがちなものですが、高齢化等により生じる課題は多岐にわたり、例えば、移動手段や食の確保、支える人を支える仕組み作り(家族介護者への支援)も今後必要となってきます。

しかし、これらを整備していくためには、様々な関係者(地域にお住まいの方、福祉施設、企業、行政など)のみなさんが地域の課題を一緒に考え、介護予防・生活支援・社会参加の活動の充実に向け、多様な主体による多様なサービスが提供できるような体制(協議の場)づくりが必要です。

協議の場とは?

今後うきは市で作り上げていく『協議の場』は、うきは市全体とうきは市内をいくつかに分けたエリア(地域)で、地域にお住まいの方(役の有無に限らず)をはじめ、関係団体、地域で活動している企業・商店、医療機関、社会福祉法人、介護サービス事業所等にご参画いただき、地域の課題を整理し、例えば…
・地域行事や日々の見守り・声かけ訪問活動、つどいの場やよりあいなど、いろんな活動があるけど、これらの活動がつながっていくためにはどうすればいいのか?
・誰もが安心して暮らしていくために、不足している地域の活動やサービス、仕組みはないだろうか?
などについて話し合いを進めていき、実践につなげていく場です。

協議の場の設置に向けては、うきは市内のたくさんの方にご参画頂きたく、各地区の自治協議会にもご協力をいただきながら、昨年度から平成30年度にかけて、各小学校区単位での勉強会を開催しており、本年1月からは江南校区にて、5月からは御幸校区にて「協議の場」づくりに向けた勉強会を開催しております。

5月17日に開催した御幸校区の勉強会では、御幸校区にお住まいの方、校区内の企業、医療機関、薬局、介護施設の方にもご参加いただき、うきは市の介護保険をとりまく現状や地域の現状等について、市役所・社会福祉協議会(地域支え合い推進員)よりお話をさせていただきました。

その後、参加された皆さんで、「住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けるために…『こんなもの』があったらいいなあ」と思うものについて話し合い、下記のような意見が出ました。

住み慣れた地域でこれからも生活していくためには、介護予防、居場所づくり、生きがいづくり、移動手段、医療、買いもの、見守り、生活支援が必要と様々な意見が出ましたが、さらに細かく分けると、私達が暮らしていくために必要な要素は多岐にわたります。

暮らしのために必要なもので、今あるものや活動は活かしつつ、今はないが今後必要なものについては、新たに創り出したり、様々な人の協働によって取り組んでいく必要があります。

特に区長さんをはじめ福祉委員さん、民生委員さんは、日頃の活動等で様々なことを感じられているかと思います。今後お住まいの地区で勉強会が開催される際には、ぜひご参加いただき、みなさんが活動を通して感じられたことや、地域に必要な活動や仕組みなどについてご意見を出して頂ければと思います。

たくさんの方のご参加をお待ちしております。