福祉員かわら版

通巻158号:平成30年9月1日発行

変化することに気づく?地域での見守り

これまでの福祉委員かわら版では、よりあいや福祉小座談会のことを書かせていただきました。今月はこれらを含めて、地域での見守りについて改めて書かせていただきたいと思います。

突然ですが、下の二つの絵の違いはどこでしょうか?

絵を見比べていただけば、違いがすぐに分かるかと思います。

では、もし、この絵が片方しかなかったら、皆さんは絵の違いに気づくことができるでしょうか?

間違い探しですので、絵が一つしかないというのは考えられないことではありますが、なぜ、絵が一つだと違いを見つけられないのか?・・・

それは、比較する対象がないからです。

比べるものがなければ違いを見つけることはできません。

このことは福祉委員さんをはじめ、地域の皆さんが行う、見守りや声かけと共通する部分があります。

普段の生活の様子を知っているからこそ、いつもとの違いや変化に「気づくことが出来る・気になる」。ここに地域の見守りの重要性や意義があるのかもしれません。

7月号で紹介した「よりあい」活動。もともとは「人との交わりが少なくなった」との高齢者の声から生まれた居場所活動ですが、体調等の様子の変化に気づく場であったり、参加者同士の会話からの「気づき」が生まれることもあります。

よりあいをはじめ、地域での集まりなど、様々な居場所活動は、見守り活動の一つとも言えるのかもしれません。

よりあい活動での参加者同士の会話から被害を未然に防いだ事例を紹介します。

事例:
「それ大丈夫と?詐欺やないね~?」
よりあいの参加者同士の会話から・・・

Aさん:「きのう銀行になんしに行きよったと?」
Bさん:「きのうはお金をおろしに行ったとよ。」
Aさん:「なんでお金がいったと?」
Bさん:「それは・・」
Aさん:「よかやんね。言ってみんね。」
Bさん:「実は昨日家に若い兄ちゃんが来て、布団を新しかとにせんねち言うけん、そのお金ばおろしたと。昨日手付金を払って明日残りを取りに来るけんそのお金ばおろしたと。」

Aさん:「それはまともな業者なとね?」

この話を聞いた区長さん達は、すぐに市役所の消費生活相談にBさんと一緒に行き、相談のうえ、クーリングオフの申請などを行いました。

事例に出てくるBさんは、はじめは悪質業者だとは思っていませんでした。しかし、Aさんが、「おかしい」と思い、様々な事を訪ねたから、分かったことでもあります。

・もしAさんが尋ねなかったら?
・BさんがAさんに話さなかったら?

おせっかいと思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、普段の関係性があるからこそ聞ける(答える)ことができたのではないかと思いますし、気づく存在が身近にいることの重要性を感じさせられた事例でした。

人によって見え方が違う。気になる部分が違う。だからこそ、たくさんの目で見守ることが、重要なのかもしれません。

どうやって見守ろう?

よりあい活動や福祉小座談会、地域での見守りに向けて様々な活動を取り入れていただいていますが、見守りを行う中で、ご相談いただくこともあります。

「声をかけづらい方も地域にはいるのよ・・・」
「異性宅に1人で行くのはちょっと・・・」

皆さんの区ではいかがでしょうか?

同じ地域に住む身近な存在だからこその難しさもあるのが見守りです。

しかし、直接声をかける以外にも見守りの方法はあります。

変化しないことに気づく?

・電気がずっとついたまま
・洗濯物が干したまま
・カーテンが閉まったまま
・洗濯物が干したまま
・新聞や郵便物がたまっている
・車が動いていない
・・・
など生活する上で変化するであろう様々なことの様子を気にかけていただけたらと思います。

「変化することに気づく」、 「変化しないことに気づく」
一見難しいと思われる方もいらっしゃるかと思います。

しかし、実は普段の生活の中で皆さんがしていることを少しだけ意識的にしていただければ、それが見守りに変化するのかもしれません。

様々なことを書かせていただきましたが、「福祉委員さん一人で全てを・・・」というのは大変なことです。地域の他の役の方やご近所の方とも一緒になった地域全体での見守りを今後ともよろしくお願いします。