福祉員かわら版

通巻170号:令和1年10月1日発行

日本は超高齢社会(高齢化率21%以上)を迎えており、高齢化率は、28.4%となっています(令和元年9月15日現在)。

また、平均寿命は、男性 81.3歳、女性 87.3歳となっている一方で、健康寿命(健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間)は、男性72.1歳、女性74.8歳で、平均寿命、健康寿命から考えると、男女ともに、現在、10年程度は介護や医療などで誰かのお世話になるということが分かります。

人生100年時代と呼ばれる中で、健康寿命を延ばし、生き生きとした生活を送るために、食事や運動など健康に気をつけることが大切です。

しかし、自分の今とこれからの生活を見つめ直す、また、それを家族や身近な方、専門家に相談・共有することも今後さらに重要になってきます。

皆さんは、そういった活動を示す「終活」という言葉をご存じでしょうか?

『終活』とは?

「終活」は、一説によると週刊朝日が使い始めた造語で、就職を目指す「就活」、結婚を目指す「婚活」といった造語とともに、超高齢社会の状況を反映して定着したそうです。

終活とは「人生の終わりについて考える活動」を略した造語ですが、死んだ後のことを話題にするのは縁起でもないと、マイナスのイメージを持つ方も多いかもしれません。

しかし、死後に向けた事前準備だけではなく、「人生の終焉について考えることによって、今をより良く生きるための活動」というポジティブな意味でとらえられ、様々な場面で取り上げられることが増えてきているようです。

今をより良く生きるために
~終活のメリットとは~

「終活」をする(したい)理由としては、「家族に迷惑をかけたくないから」(75.9%)と回答した人が最も多く、「病気や怪我、介護生活で寝たきりになった場合に備えるため」(46.4%)、「自分の人生の終わり方は自分で決めたいから」(38.2%)という理由が上位に挙がっています。(楽天インサイト調べ 2019年 5月)

これらの理由から分かるように、終活で得られるメリットとしては、
★自分の気持ちを整理することができる
★家族や大切な人への負担を軽くすることができる
★「やるべきこと」「やり残したこと」が明確になり、よりよく生きることができる
といったことが挙げられ、人生の様々なことを整理することにつながっているようです。

終活とは具体的にどんなことをするのか

終活は、大きく分けて4つのことを準備します。

①お金・モノ
財産や所有物、不用品の整理処分。
また、遺産配分のトラブル防止には「遺言書の作成」も必要になってくるかもしれません。

②医療・介護
寝たきりや認知症になったときに望む暮らし方や、病名や余命の告知、延命治療の有無について家族やしかるべき人と共有する。

③葬儀・お墓
自分が望む葬儀や供養のスタイルについて考え、家族やしかるべき人と共有する。

④思い・思い出
アルバムや日記の整理、自分史の作成、家族旅行などをして思い出を作るなど、これまでの自分を振り返ることで今の自分に大切なものが見えてきます。

以上のことを考え整理し、共有する一つの方法として、「エンディングノート」があります。

エンディングノートは、『人生の記録』

エンディングノートは、人生の記録となるもので、法的な効力はありませんが、先ほど述べたような終活において準備する4つのことなど具体的な項目が掲載されており、自分で書き込んでいく様式になっています。

書店などにもエンディングノートが販売されていますが、うきは市役所西別館 保健課(吉井町)でも配付されていますので、興味のある方は、手にとってみて下さい。

自分が地域でどう過ごしたいか、どんな地域で暮らしたいか

もしもの時が、いつ誰におとずれるのかは分かりません。

元気なうちに、自分の今とこれからを考え、家族などと想いを共有したり、事前に相談をしておくことが、今から出来る終活であり、終わりに向けてというよりは、今の過ごし方を見つめ直すきっかけづくりとなるのではないでしょうか。

また、自分がどう過ごしていきたいかを考える中で、家族や地域(周囲)との関わりについても自ずと振り返るかと思います。

ひとりひとりが、どのような地域の中で過ごしていきたいか…『どんな姿が理想なのか』を共有し、地域全体で考えていくことで、理想の地域に近づいていくのかもしれませんね。

元気なうちにできる備えとして、「制度のしくみ」について聞いてみませんか?

相続法の改正で何が変わった?

 

認知症高齢者が交通事故を起こしたらどうなるの?

 

利用するにはどうしたらいいの?

令和元年度 うきは市 成年後見制度・市民後見人普及啓発講座
知って役立つ!制度のしくみ

  第1回 第2回
日時 11/21(木)13:30~15:30 11/28(木)13:30~15:30
内容 「元気なうちにできること」
~相続・遺言・任意後見~
「成年後見制度ってなに?」
講師 弁護士法人 翼・篠木法律事務所 代表弁護士 篠木 潔 一般社団法人 成年後見センターいろどり 代表理事 池田 将樹
会場 うきは市総合福祉センター(うきは警察署西側)2階大会議室
対象者 市内在住または在勤の方
定員 50名程度
【要申込】
申込締切:11/15(金)まで
参加費 無料
申し込み
問い合わせ先
うきは市社会福祉協議会(金子・高橋)
Tel:0943-76-3977