福祉員かわら版

通巻5号:平成17年7月1日発行

梅雨に入りましたが…

梅雨に入りましたが雨が降らない日が続いています。例年にない雨不足で農業をされている方にとっては、「田んぼの水が足りない!」と困ってある地域もあるそうです。

もっと恵みの雨が欲しいところですね。

さて、旧浮羽町では5月15日に、旧吉井町では6月15日付けで、社協会員加入のお願いをいたしました。現在、趣旨をご理解いただき、たくさんの市民の皆様より会費をいただいております。ありがとうございます。

なお、旧吉井町では今年度が初めてのお願いで、各校区ごとに区長会にてご説明はいたしましたが、後日、「この会費は何に使われているのだろう?」といったご質問や、「住民会費と賛助会費の違いは?」といったご質問を、市民の方より、直接社協へいただいております。

各行政区の常会や役員会などで集まる場がございましたら、社協より出向いて会員制度についてのご説明にお伺いしますので、お気軽にご依頼ください。

福岡西方沖地震より3ヶ月がたちました。

福岡西方沖地震がおきて3ヶ月がたちますが、この地震は改めて「地域のたすけあいの大切さ」を再確認することができた出来事ではなかったでしょうか?今月は、6月18日の西日本新聞からの特集をご紹介しますので、みなさんでもう一度考えてみましょう。

◇いざという時は、やっぱりご近所

福岡西方沖地震は、休日の昼間起こった地震で、意外と家におられた方も多かったでしょうが、平日だったらどうでしょうか?

一人暮らしや高齢者世帯ではなく、たとえば息子夫婦などと同居している場合でも、その息子夫婦が仕事をしているのであれば、日中家に一人になるケースも出てきます。

皆さんが住んでいる地域で、一人暮らしや高齢者のみの世帯がどこにあるかの確認はもちろんのこと、昼間、高齢者一人や障害者のみになる世帯などの把握も、同時に必要になってくるのではないでしょうか。

夫が留守中の地震で、「いざという時は、やっぱりご近所」としみじみと言われた久恒さん。いざという時頼りになるのは、遠くの親戚よりやはりご近所ですよね。

◇地域の交流の重要性

 

▲福岡西方沖地震でのボランティアの様子

福岡市は、一戸建ての住民とマンション住民がこれまで交流する機会が少なかったとありますが、福岡市に比べると古くからのコミュニティーが残っていると感じるこのうきは市でも、新しく住宅街や団地ができ、うきは市以外から引っ越してこられる住民が多い地域もあって、そのコミュニティーも以前とは様相が違ってきています。

「今地震がすごかったね。あそこの○○さんは、大丈夫やろうか?」と言えるのも、やはりその方と顔見知りであるからゆえで、顔見知りになるには、できるだけたくさんの地域の方が出てきてもらい、交流できるような場作りが大切なのではないでしょうか。

実際、うきは市でも、そういった場作りをしようという試みがなされてる区があります。浮羽町川籠石区では、地域ぐるみの福祉のつどいとして「川籠石ふれあい祭り(仮称)」を7月に開催する計画があり、川籠石の福祉通信「さなぼり」では企画の狙いが、次のように書かれています。

「社会環境の変化や少子・高齢化が進むにつれて、固い絆で結ばれていたはずの農村部でも住民のつながりが薄れつつあります。この川籠石地区でも例外ではなく、とりわけ世代間で交流する機会が少なくなっているのが現状です。住民同士がまず顔を合わせ、助け合い気持ちを思い出して”地域力”の復活につなげようというのが企画の狙いです。」(「さなぼり」より一部抜粋)

地域のみなさんが交流できる場を、地域で全体で作っていきましょう。

どうする都市
証言を生かすために①
マンションも地域参加(埼玉) 2005年6月18日(西日本新聞より)

福岡沖地震から間もなく三ヶ月。この地震について、本誌はこれまで七百人を超える市民の「証言」を掲載してきた。さまざまな立場で地震を経験した市民の証言は、将来の防災体制づくりの示唆に富む。投げかけられた問題点は、その後どのように改善され、また改善が目指されているのか。証言をもとに現状と課題を探った。

○証言 手嶋政則さん(73)
自治会長をしているので、地震後は一日に二回、町内を見て回っています。この辺りは古い民家と、新しいマンションが入り交じる地域。災害などの緊急時に備える意味でも、集合住宅を巻き込んで地域の連帯を図っていかなければと、今回の地震を機にあらためて考えています。(福岡市中央区今泉) =抜粋・4月23日掲載(福岡地区)

■「高い場所」探した

「どこか高い場所は…」。三月二十日。福岡市早良区百道浜の久恒光子さん(七〇)は、激しい揺れに翻弄されながら、頭の中で高い建物を必死に探した。一戸建ての自宅は海岸から九十メートル。「津波がきたら…」。スマトラ沖地震の映像が脳裏をかすめる。

思いついたのは、近くの十六階建てマンション「クリスタージュ」だった。「あの高さなら大丈夫」。一目散に自宅を飛び出した。

クリスタージュに住む百道浜の校区自治連合会長、山下謙二さん(五八)が久恒さん方の庭先に顔を出したのは、まさにその時。出先で地震に遭遇し、自治会活動で親しい久恒さんの無事を確認するため立ち寄った。二人は連れだってマンションに向かった。マンションに着いて、久恒さんは初めて落ち着いた。

夫が留守中の地震。「いざというときは、やっぱりご近所」。久恒さんはしみじみと語る。

■地震が壊した”壁”
百道浜は、約二百世帯の一戸建てと二十数棟(約二千六百世帯)のマンションが建ち並ぶ九州有数の高級住宅街だ。開発は1990年代で新しく、干渉を嫌う現代風の意識もあり、地域の結びつきは希薄だった。山下さんによれば「PTAの役員でもしない限り、マンションと一戸建ての住民が互いに話す機会はほとんどなかった」。

だが「久恒さんのように、地震で地域コミュニティの重要性を再確認する住民が、一戸建て、マンション双方で増えた」と山下さんはみる。

クリスタージュの自治会が四月に実施した地震に関するアンケートでは「ふだんから住民の交流を活発に」との意見が目立った。今月十二日にあった清掃活動には、同マンションから昨年の約八十人を上回る百人以上の住民が参加。百道浜校区自治連合会は七月、初めて地域の夏祭りを開く。「地震は地域内の壁を壊すきっかけになった」。山下さんは強調する。

■都市部の意識変化
こうした住民意識の変化は、地震災害の大きかった福岡都市圏の各地で見られる。

バブルのころからマンションが増えた福岡市西区生の松原一丁目。ここでは、町内会対抗ソフトボールチームのメンバーに今年は五人のマンション住民が参加する。これまで唯一のマンション住民参加者だった樋渡眞一さん(三八)は「『被害は大丈夫?』と声をかけあうに、自然と町内会に入り込めるマンションが増えた」と話す。

同地区を含む下山門校区自治協議会は、地震を受けて新たに自主防災組織を立ち上げ、今月22日に第一回の会合を開く。準備には主要メンバーとして加わっている。

マンション被害が著しかった今泉二丁目三区(福岡市中央区)でも、今月これまで参加の少なかった各マンションから四人の代表が自治会の集まりに出席した。「マンション住民はこれまで避難場所さえ知らなかった。一方で、一戸建ての住民は高齢化が進む。連携しないと防災は成り立たない」と手嶋政則自治会長は話す。

福岡沖地震では玄海島など古くからのコミュニティーが残る地域で、住民の連携の力が実証された。その教訓が今、都市部のコミュニティーをも「やっぱりご近所へ」と変えつつある。