通巻54号:平成21年8月1日発行
◇暑中お見舞い申し上げます
◇高齢者の買い物支援検討にかかるアンケート調査の実施について
◇心の健康を考える~うつ病について~
7月の後半に北部九州、山口を襲った豪雨による土砂災害では、多数の死者、行方不明者が出る大惨事となりました。うきは市でも、非常に激しい雨でしたが、幸いな事に大きな被害は確認されませんでした。
災害が予測され、避難勧告が発令された場合は、隣近所の気になる世帯に声掛け・安否確認を行い、地域が一体となって避難できる環境が必要不可欠となります。
うきは市では、災害時における高齢者や障害者などの方々の避難支援などを行うための意向調査を実施し、台帳が整備されてはいますが、地域全体で支えていくためにも、福祉委員さん、並びに分館長・区長さんが連携をとって、日頃から確認をしておく事が大切です。福祉小座談会や民生委員福祉委員懇談会の折には是非再度確認をお願いします。
在宅で暮らしておられる一人暮らしの高齢者、高齢者世帯にとって、近隣商店の閉店や、移動手段がないことにより買い物は大きな悩みとなっています。このことについて、本会評議委員会や高齢者福祉部会、ふれあいセンター公民館福祉部連絡会においても何らかの対応ができないだろうかと問題提起がなされました。
これを受け本会では市、商工会の担当者との協議を重ね、その対応策を検討しているところであり、その協議の中で具体的対策を検討するには、高齢者の日常生活用品の買い物実情について把握することが必要であるとして、アンケート調査を実施することとなりました。
つきましては、福祉委員の皆様には、地域の対象となる方へのアンケート用紙の配布、回収にご協力頂きたいと思っておりますので、ご協力を宜しくお願い致します。詳しくは、各地区での福祉委員研修会等で説明致します。
---------- 記 ----------
□目的うつ病については名前はご存じの方も多いかと思います。うつ病は、誰もがなりうるよくある病気で、一生の間に10~19%の人がうつ病になるそうです。家族や身近な人がうつ病になる可能性も十分あります。うつ病は、他の病気と違ってその病気の苦しさやつらさが目に見えないため、「なまけている」「本人自身のこころのもちよう」と誤解をうけてしまうこともあり、周囲の人には理解しにくいところがあります。しかし、うつ病はこころの問題ではなく、治療が必要な病気なのです。適切な治療を受けることも大事です。でもそれだけではなく、周囲の人によるこの病気への理解が大きな支えとなります。今回は、うつ病を少しでも正しく理解して頂くために、皆さまにご紹介したいと思います。
実際にうつ病になった方が、その当時のどんな思いで過ごしたか、そしてどう向き合ったかを綴った体験記の一部を紹介させて頂きます。
私の発病は「冬」でした。発病して今年6年目の冬を迎えました。どうもこの時期になると、なんだかいやぁな気分になったり、ちょっとしたことに敏感になる自分がいます。
私の最初の入院は、5年前の1月です。過労と人間関係が原因で抑うつと判断されました。その年の元旦から入院に至るまでの3週間すごく辛い思いをしました。身体が重くて胸がぎゅっと締め付けられた感覚で、すごく不安で終日布団をかぶって怯えていた記憶があります。入院して1~2ヶ月は何にも興味がわかず、時々襲ってくる不安感に苦しんでいました。薬が効いてきて少しずつ回復してきたのが、4月ぐらいでした。それでも退院には至らず結局退院できたのは6月の下旬でした。
発症して5回目の「冬」、冬に悪くなることは分かっていても、それを乗り越えられた自信もついたこともあって、去年の1月は調子が落ちることは分かっていてもあまり考えずに過ごしてみました。家にいたら落ち込んでしまうので、とにかくデイケアに通所することにしました。規則正しい生活を送り、一日一日自分がやれていることを確認しながら生活しました。おかげで、ひどい落ち込みも少なく生活できたと思います。
そんな中、WRAP(うつ病や統合失調症などの当事者同士が意見を交わしながら、自分に合った健康法や再発時の対処法を考えてノートに書き出す「元気回復プラン」)に出会いました。
その中のプランのひとつに「引き金になる出来事に対処するプラン」というのがあります。これは、自分の意志に関係なく、調子を崩すきっかけになるかもしれない出来事や状況を、自分なりに把握して、そのような時にどう乗り切るか、という対処を考えるプランです。私の「引き金になる出来事に対処するプラン」では、きっかけになる出来事のひとつに「冬(1月)」と書き出しています。そしてその対処として、「一人で考え込む時間を少なくする」「楽しい予定を多く入れる」「気分転換(スポーツ、温泉)」をあげています。
今現在、なんとか元気で生活できています。悪くなるからどうしょうではなく、その時期どうしたら元気でいられるか、毎日、自分らしく生活できるにはどうしたらよいか、というふうに、考え方を変えてみるのもひとつの方法かもしれません。
今、この方は、病気とうまい具合に距離が保てるようになってきて、地域の当事者活動の実行委員もやったり忙しい日々を過ごしています。
うつ病は、専門的な診断や治療を受けることが治療への近道ですが、病院に行くことへ抵抗がある方も多いかと思います。もし、身近な人、近所の方でお悩みの方がいらっしゃる時には、相談窓口にご相談ください。