福祉員かわら版

通巻72号:平成23年2月1日発行

残寒の候、皆様風邪など召されずにお過ごしでしょうか。

テレビや新聞では、また「高齢者姉妹が亡くなっているのが見つかった」というニュースが流れていました。このニュースを見て「またか」と思われた方もいたと思います。とても胸が苦しくなります。近所の人も、2人の存在は知っていた様子。事前に防げなかったのでしょうか。

今、社協が関わっている方々の中には、地域の見守りの力で、在宅生活が継続出来ているという方もいます。近所の人が、「あれ、電気が消えている。いつもならこの時間は家に居るのに!」という気づきで、情報が民生委員に入るという流れが自然に出来ていたりします。

そんなつながりが少しずつ、広がっていけば良いなと思います。


何かできることがあるだろうか?

新聞を読んでいると、「声を出せぬ人のために」という文字が目に飛び込んできました。下記の記事は、平成23年1月24日の西日本新聞の記事です。

(平成23年1月24日の西日本新聞より)

記事を読み進めてみると、「自死遺族」という言葉があります。「自殺で大切な人を亡くした家族」ということです。
日本では、記事にもあるように年間約3万人以上の方が自ら命を落としている現状があります。これは、身近な問題です。以前、福祉委員かわら版10月号にも少し触れましたが、うきは市内でも、年間10名前後の方が自ら命を絶っています。

なぜ自ら命を絶たなければならなかったのか。皆さんは、その原因はどのようなものだと思われますか?平成20年の福岡県警の統計によると一番多いのが「健康問題」次いで「経済・生活問題」や「家庭問題」、「勤務問題」・・・と続いています(下図参照)。

一番の原因である「健康問題」について詳しくみていくと、90%以上が最後の行動の直前には何らかのこころの病を発祥している状態だったと言われています。

特にうつ病の割合が高いとされており、後になって、そのサインに気づくという場合も多いようです。

「うつ」のサイン

  • 表情がない
  • イライラしている
  • 眠れていないようだ
  • お酒の量が増えている
  • 他人と会わず、外出しなくなる
  • 好きな趣味やスポーツをしなくなる
  • 仕事や家事で失敗が増える、同じことをするにも時間がかかる
  • いつもゴロゴロしている
  • 食事の量が減っている
  • 自分を責める、口数が減る

自殺を考える人は悩みを抱え込みながらもサインを発していると言われています。家族・職場の同僚・地域の人など自分の周りに何らかのサインを出している人がいませんか?

福祉委員の活動の中で、気になる方に巡り会った時には、民生委員へ相談することはもちろん、社協にご相談ください。その方に、何らか支援ができるかもしれません。
また、この統計で気になるのが「不詳」という原因。つまり、原因が分からないということです。この割合が、実は、「健康問題」に次いで多いのです。そのため、残された家族の気持ちは計り知れないものだと思います。
そのような悲しみを一人で抱えるのではなく、悲しみを分かち合うためにあるのが『自死遺族の集い』。記事のような集いの場があるのか調べると、うきは市から一番近いところで、久留米市にそのような集いの場「わかち合いの会」がありました。

担当の方にお話を伺いましたら、下記の通りの日程で開催されているとのことですので、参考にご紹介します。

【わかち合いの会のご案内】

対象者 大切な方を自死(自殺)でなくされたご家族
開催日 毎月第4火曜日 13時30分~15時30分
場所 えーるピア久留米2階
問合先 久留米市保健所保健予防課
TEL:0942(30)9728
※事前の申し込みは必要なく、当時の参加ができるようです。しかし、開催日がまれに変更になる場合があるので、事前に問い合わせされての参加が確実です。

最後に、記事の井上さんの「自死遺族だけではありません。ひきこもりの若者など、支援が必要なのに、孤立している人は大勢いると思います。」という言葉は、みなさんはどう感じられたでしょうか、身近な人で頭に浮かんだ人はいませんか。