福祉員かわら版

通巻77号:平成23年7月1日発行

介護の悩みを一人で抱え込まないで。

前月号にて、在宅介護者の会「コスモスの会」を紹介いたしましたが、そのような在宅介護をしている介護者=妻・嫁など女性のイメージが浮かんでくる方も多いのではないでしょうか。
下記の記事は、西日本新聞(2011/6/23発行)に掲載されていたものです。確かに女性の介護者の方が多いようですが、近年、男性介護者が増加傾向にあるという記事です。

男性介護者が増加傾向 孤立防止へ目配り必要 認知症者団体調査

 認知症の人と介護家族でつくる団体が会員を対象に実施したアンケートで、男性介護者が増加し、特に同居する独身の息子の場合は介護負担に悩んでいるケースが増えていることが分かった。調査を担当した茨城県立医療大保健医療学部の北川公子教授は「慣れない男性介護者が孤立しないよう、目配りが必要」と話している。
 「認知症の人と家族の会」が実施している電話相談アンケートは「認知症の人と家族の会」(京都市)が会員らを対象に1981年からほぼ10年ごとに実施しており、今回は2010年のデータ(1662人から回答)をまとめた。
 主たる介護者の性別は、男性が1981年の8・2%、91年の13・5%、99年の18・6%から、2010年は32・2%へと増加した。介護者の続柄では、10年は「配偶者」が50・5%と最も多く、次いで「子(息子・娘)」が33・5%。ところが、主として女性とみられる「子の配偶者」は1981年の31・9%、91年の39・2%、99年の32・5%から、2010年は12・8%へと減少した。
 これを裏付けるように、認知症の人を含む同居家族の人数は、1991年に36・3%と最も多かった「4―5人」が、2010年は18・2%に低下。一方で「2人」が45・3%に上昇し、高齢の配偶者か独身の子が1人で介護するケースが増えているとみられる。「1人」も5・2%あり、北川教授は「認知症を発症しても、さまざまな事情で1人暮らしを続ける高齢者が増えていることの表れではないか」と分析する。
 自宅介護者に絞って継続意思を聞いたところ「(介護を)続けたくないが、続けるしかない」との回答が息子は36・8%で、娘の22・7%、夫の19・9%に比べて多かった。「生活上の困難」では、息子は「仕事や家業に出られない」(31・6%)や「留守をみてくれる人がいない」(24・6%)が目立った。北川教授は「独身の息子が働きながら1人で親を介護し、悩んでいるケースが増えていると推測できる。こうした場合は地域社会から孤立しやすいので、行政の目配りが必要」と提言する。
 介護者全体に「生活上の困難」を尋ねると、介護サービスの普及に伴って「家事に手が回らない」「留守をみてくれる人がいない」は1991、99年の過去2回の調査から減少。一方で「気が休まらない」だけは55・9%と、過去2回の50―70%台とほぼ横ばいだった。
 北川教授は「精神的負担の軽減には介護サービスの量的な充実とともに、近隣や周囲の温かい見守りや理解が必要不可欠だ」と話している。

=「西日本新聞提供」2011/06/23付 朝刊より=

その背景には、記事にもあるように、核家族(一組の夫婦と未婚の子どもからなる家族)の家庭が増え、妻に介護が必要となったときに、夫が介護をするという場合があるということもあるでしょう。また、子ども(息子)が独身で、親を介護するという場合もあるのだと思います。

実際、うきは市内でも夫が妻を介護しているという家庭などがありますが、「コスモスの会」にもなかなか加入がないのが現状です。
地域の方で、男性で介護している方はいらっしゃらないですか?男性だからこそ、嚥下機能が低下(飲み込みが悪くなった)で、食事に工夫が必要な方がいて困っている時など、それまで家事を妻にお願いしていた男性などは、より負担と感じてしまう人もいるのではないでしょうか。
男性だからこその悩みというのもあるかもしれません。男性介護者がいらっしゃったら、記事あるように悩みを一人で抱えて孤立しないように見守りや声掛けをしていただきたいと思います。
そして、機会があったら「コスモスの会」で同じような悩みを持った者同士で話し合ってみませんか?とお伝えください。


在宅介護者の会「コスモスの会」「介護教室」開催します!

日時 平成23年8月2日(火) 9:30~11:30
内容 清拭方法(体を拭く方法)と足浴方法
講師 日本赤十字社福岡県支部講師
場所 うきは市デイサービスセンター
(浮羽町古川)
持ってくるもの タオル1枚
フェイスタオル(おしぼりサイズ) 1枚
フェイスタオルが入るビニール袋1枚
参加費 無料
募集定員 25名(先着順)
申し込み
〆切日
7月26日(火)
但し、定員になり次第、締め切ります。
対象者 うきは市内で、在宅で高齢者や障害者等の介護しているご家族の方
申し込み先 うきは市社会福祉協議会
吉井事務所:0943-76-3977(栗原)
浮羽事務所:0943-77-8351(石井)

社協相談窓口のご紹介を致します。

近年、相談の窓口は多様化して良いと思う反面、多様化し過ぎて、「私のこの悩みはどこに相談したら良いの?」といった方もいるようです。

福祉委員や区の役員をされていると、地域の皆様から様々な悩みや相談を受けられることがあると思います。
もし、「どこに相談して良いか分からないけど話を聴いて欲しい」という声が住民から挙がりましたら「心配ごと相談」をご紹介ください。相談員が、相談の内容に応じて適切な助言や支援を行います。
もし、法律的な内容でしたら、無料弁護士相談(予約制)が好評です。しかし、一人30分と限られた時間ですので、早めの予約と内容を事前にメモされて相談されることをお勧めします。

 相談日相談時間備考
吉井事務所 浮羽事務所
心配ごと相談毎週火・木曜日毎週水・金曜日9:00~15:00 
母子父子女性相談 奇数月
第1木曜日
偶数月
第1木曜日
9:00~15:00 
無料弁護士相談 奇数月
第3木曜日
偶数月
第3木曜日
13:00~16:30要予約
第三者苦情相談7、11、3月
第1火曜日
5、9、1月
第1火曜日
9:00~15:00水月吉井、えびね荘、
社協の福祉サービスについて

※会場等の都合により、日程が変更となる場合があります。

各相談窓口は、社協の吉井事務所と浮羽事務所に分かれており、曜日によって場所が違いますので確認をお願いします。

この他にも、不登校・引きこもりに関する相談(直通℡:0943-76-3996)や障害者に関する相談を専門の相談員を配置し、平日は、随時受け付けております。

誰にも相談できず、一人で考えていても、体にも心にも良くありません。また、迷路に迷い込んだようになり、解決に時間がかかることも多いようです。そのようにならないためにも、窓口のご紹介をお願いします。

地域で、見守り活動をされていて、すぐにご紹介しやすいように、印刷して、電話機付近など分かりやすいところに、貼るなどしてご活用ください。