福祉員かわら版

通巻79号:平成23年9月1日発行

「自閉症」って知っていますか?

先月号でも、ご案内していましたが、「障害児支援ボランティア養成講座」を去る8月17日(水)、19日(金)、23日(火)、26日(金)の4日間のシリーズで行いました。毎回、25名程 の参加があり、障害児に対する関心が高いことが分かりました。

1日目には、うきは市の障害児が利用できる制度や施設についてとボランティアとは何だろうということを学びました。

2日目には、発達障害についてこぐま福祉会(小郡市) より、3日目には、脳性麻痺についてゆうかり学園(田主丸町)からそれぞれ職員にお越し頂き講演していただきました。さらに講演後には、障害児のご家族から体験談を伺いました。

ぜひ、福祉委員の皆さんにも知っていただきたい内容でしたので、今月号と来月号に渡って、ご紹介したいと思います。

では、さっそく「発達障害児について知ろう」というテーマでこぐま福祉会の知的障害児通園施設「ゆう」園長林智香子先生をお招きし、お話していただきましたので、ご紹介します。

発達障害には、注意欠陥多様性障害 (ADHD)や学習障害(LD)、自閉症などといったものに加え、それらを併せ持っていたり、知的障害も伴う場合などがあります。

その中でも、今回の講座では自閉症について主に説明をしていただきました。

まず、自閉症は、かつて「心の病気」と考えられていましたが、現在では、脳の一部に何らかの機能障害があるのが原因とする説が有力で、そのために、言葉の使い方や感情表現、認知能力などをうまく身につけられない状態。だから、決してしつけや生活環境が悪くて発症するものではない。とのことでした。

次に、自閉症児の次のような特徴を学びました。

  1. 他児への関心が低く、よく一人遊びをしていたり、視線が合いにくい社会性の障害
  2. なん語(「あうー」など乳幼児が発する言葉)、ジェスチャー、指さしの発達の遅れや指示が理解できない、呼んでも振り向かないなどのコミュニケーションの障害
  3. ③ごっこ遊びや見立て遊びが苦手、日課や習慣などの変化に対して抵抗、パニックになるなどの想像力の障害、こだわり
  4. ④そのほかにも、感覚の障害などほかにも特徴がある。

続いて、自閉症児への関わり方についてです。例えば、①一人一人違う子どもの特性など発達状況を踏まえた上での関わりが大切。②目で見て判断をする子が多いので、今日のスケジュールなどを写真を見せて説明をすると良い③落ち着ける環境を用意するといったポイントをいくつか教わり、実際にボランティアとして子どもと接する際にも役立てることができる内容でした。

後半では、障害児のご家族から体験談を話していただきました。先ほどの林先生の話にもありましたように、視覚的な情報の方が分かりやすいので、一日の動き(スケジュール)を写真で表して、終わったら、その写真を取る。というグッツなどを手作りで作っていらっしゃいました。

また、①接する時には、低い声で短く。肯定的な伝え方をする。(例えば、テーブルに登ってしまうと、つい「ダメ!」と言ってしまいがちですが、そうではなく「降りて」というと出来たりする)。②挨拶は大きな声で突然でなく、寄り添うようにして、落ち着いた声で挨拶をするとパニックにならないといったアドバイスをいただきました。

ボランティアをする時は、「元気よく大きな声で挨拶」というイメージがあるので、とくに③は、ご家族から話を聴けたので分かることだと思いました。

参加者からは、「今回の講座で自閉症について理解することができた」「どう支援をしたらよいかが、良く分かりました」というような感想が寄せられました。

来月号では、3日目に学んだ「脳性麻痺」や「知的障害」についてと、さらに障害児の家族の体験談をご紹介したいと思います。

社会福祉協議会では、精神保健福祉士・社会福祉士を配置し、障害者の相談に応じ、地域での生活を支援しています。
ご相談がありましたら、社協吉井事務所(0943-76-3977)までご連絡ください。

よりあい紹介します!

8月25日(木)、田篭地区にてよりあいが開催されましたので、ちょっとお邪魔してきました。

こちらでは、月1回よりあいが行われています。ちょっと内容を覗いてみると・・・。
皆さんで、折り紙や塗り絵、歌を歌っていらっしゃいます。しかし、よりあいコーディネーターの姿もありません。社協職員もいません。

「あれ?これって誰に折り方を学んだんですか?」と尋ねると「○○さんが教えてくれた。デイサービスに行った時に、教えてもらったことをここで、皆さんに教えてくれているの」とのこと。
「じゃあ、この歌詞と塗り絵はどうしたんですか?」と尋ねると「これも○○さんが用意してくれるよ」とのこと。

そう!ここでは、参加者が時には先生になって、仲間に教えてみたり、一緒に作ってみたりしているのです。

もちろん、民生委員さんや福祉委員さん、地域のボランティアさんの支援もあります。

田篭地区では、以前は「手芸よりあい」として9年間、手芸を 集まって行っていましたが、今年度からは、いろいろなことをやってみるよりあいになりました。
自分たちができることを自由にします。「私は、塗り絵が良い。」という方は、塗り絵をすれば良いし、「折り紙が好き」という方は、折り紙を教え合いながら行っていきます。

このように、参加者で、よりあいのメニューを考えてやってみるのも良いかもしれませんね。

みんなで作った作品は、上記の写真の通りです。実物を社協に寄付して頂きました。社協吉井事務所の窓口に飾っています。ぜひ立ち寄ってご覧下さい。