福祉員かわら版

通巻146号:平成29年8月1日発行

被災地へ本会職員を派遣しています。

7月5日(水)。
記録的な大雨が九州を襲い、朝倉市をはじめ、東峰村、添田町、大分県日田市等で、甚大な被害をもたらしました。また、うきは市でも一部の地域で避難指示が、それを除く地域では避難勧告が出されました。私自身、消防団に入っているため、当日の夕方からは、地域内の要支援者の避難誘導や管内の巡回等で、自宅へ戻ったのは深夜でした。

翌7月6日(木)。
朝倉市社会福祉協議会より、災害ボランティアセンターの設置に向け、周辺の社協に協力要請があり、現地へ入りました。災害発生後24時間経っていない状況でしたので、今よりも道路の通行止め箇所等が多く、朝倉市へ着くのにいつも以上に時間がかかったのを今でも覚えています。

被災翌日から災害ボランティアセンターの設置に向けた準備を行い、ボランティアセンターを設置し、ボランティアの受け入れを始めたのが7月9日(日)そこから、悪天候の日を除いては、ボランティアの受け入れを行い、先月の3連休では1日の最大が2,200人を超える日もありました。

災害ボランティアセンターでは、被災された方の「こんなことをボランティアに手伝ってもらいたい。」という声とボランティアの「被災された方や被災地の為になにか活動したい!」という声をつなぎ、被災された方の生活再建のお手伝いをする役割を担っています。

一般的に災害ボランティアセンターの運営は被災地の社会福祉協議会が設置・運営するのですが、通常の業務と並行して行うため、現地の職員だけでは人手が足りず、他市町村の社協からの応援も受けながら運営しており、今回の災害では、本会から朝倉市と東峰村の災害ボランティアセンターに職員を派遣しています。

いつ起こるか分からない大規模災害。平常時からの備えや関係作りが大切だと改めて感じました。

では、災害時に見守りや気に掛ける必要がある人とはどんな人でしょうか?

一人暮し高齢者や高齢者のみの世帯・障がい当事者の方・ひきこもり当事者の方・妊娠中のお母さん・怪我をしている方・・・挙げていけばキリがありません。もしかしたら、特定の方のみを見守る・気にかけるというよりも、全ての方がお互いに気にかける関係ができるのが一番なのかもしれません。

そう考えたとき、ある言葉が浮かんできました。

「見守りや声かけというが、地域にそれらを必要とする方がいることに気づくことが活動のスタートだと思う。気づかなければ通り過ぎてしまうのだから・・・」

以前、福祉委員をされていた方に言われて、自分自身考えさせられた言葉です。

見守りや声かけを行うといっても「誰を」の部分が抜けてしまっては意味がありません。そのためにも地域にどんな方が生活していて、地域にどのような課題(困りごと)があるかを確認(気づく)必要があるように思います。そのキッカケづくりでもあり、区内の状況把握・情報共有活動として福祉小座談会が開催されています。

福祉小座談会ってなぁに?

福祉小座談会とは、皆さんの区で、日頃から感じている「福祉課題」(お困りごと・困っている人)について、情報の共有と解決に向けて区の役員の皆さん(区長、分館長、福祉委員、民生委員等)で一緒に話し合うための場です。
その場に社協の担当職員が同席し、進行の補助などを行っています。

話し合っていただく内容は、社協にて準備しております。皆さんの地域の細かな福祉課題(個人のお困りごと等)についてどうしたら支援できるのか話し合いますが、細かな福祉課題にも触れるため、複数区の合同開催ではなく、各区での開催をお願いしています。

小座談会では、皆さんと話し合いながら、内容に応じて、①近所の皆さんのご協力による支援②公的制度(福祉サービス)による支援③福祉活動以外の専門的支援への取り次ぎ等に分類して解決方法を検討していきます。区によっては、災害時の避難誘導等についても話し合いを行っています。

地域にはたくさんの「課題」が存在しています

上記の図は、福祉小座談会で挙がってきた課題をまとめたものです。ニュースや新聞等でよく目にするような課題が、遠い地域の事だろうと思っていた話が、私たちの住むうきは市でも存在(潜在)していること。また、課題の多さに驚かれた方も多いのではないでしょうか。この図に示しているのは一部ですが、平常時から、困りごとを抱えている場合、災害時に更にSOSが出せない場合も考えられます。

だからこそ、普段のつながりや「手伝って!」「手伝いましょうか!」が言い合える関係が必要なのかもしれません。

制度は色々あるけれど・・・

制度は年々充実し、色々なサービスが利用できるようになりました。しかし、それらは「使いたい」と意思表示をしなければ使えず、残念ですが、「使いたい」と言えない方・サービスを知らない方のもとに自動的に届くことはありません。また、生活上の問題すべてを制度だけでは解決できません。

だからこそ、平常時においても、
「あの人困っているんじゃないかな?」
「声をかけたほうがいいかな?」
と気づく人・気づく場が必要なのかもしれません。

皆様の区でも災害時も含め、助け合える地域にするためのキッカケ作りとして、福祉小座談会の開催をご検討ください。