福祉員かわら版

通巻171号:令和元年11月1日発行

近年、子どもを対象に、無料または安価で食事や食卓を囲む場・機会を提供する取り組みとして「子ども食堂」という言葉を、新聞やテレビで見聞きしたことのある方も多いのではないでしょうか?

最近では、このように、「食」を通じて、つながりづくりやコミュニケーションの機会を図る場が、全国的に多く設けられてきています。

家族形態・生活の変化

【単世帯率の推移と65歳以上の単独世帯数の推移】

年々、進学や就職、若年未婚者、あるいは、配偶者と死別した高齢者等からなる単独世帯(世帯構成が一人の世帯)が増加しており、2040年には単独世帯の割合は約40%に達すると予測されています。

特に、65歳以上の単独世帯数の増加が顕著に出ているようです(左図)。

また、昭和55年以降,共働き世帯も年々増加し続けており、家庭内の生活リズム・生活形態も変化していると考えられます。

「孤食」による影響

こうした中、家族みんなが集まって食事をする機会が減ってきており、ひとりで食事を摂る「孤食」も増えているようです。

孤食は、子ども、若年者から高齢者まで、あらゆる世代で『必要な栄養を摂取できていない=低栄養』のリスクを増やし、健康に影響を及ぼしています。

そして、その影響は身体的な面だけではありません。ある研究では、孤食をしている高齢者は、家族等と一緒に食事をしている高齢者よりも、うつ病になるリスクが高くなり、その発症率は女性で1.4倍、男性で2.7倍という結果があるほどです。

高齢者の孤食といっても、一人暮らしの高齢者だけが孤食になっているわけではなく、家族と同居の高齢者でも、一緒に食べるタイミングがずれ、一人で食べることが多いなどで孤食となっているケースもあるようです。

食事の持つチカラ

「食べる」ことは、単に「食物を摂取する」あるいは「栄養を摂る」という意味だけではありません。

精神的な健康にも大きく影響し、美味しい・楽しいといった充足感、あるいは、食事を通しての家族や社会とのつながりやコミュニケーション等により、自分自身を大切にしたい、自分自身が大切にされている、という自尊感情を得ることができます。

このことは幼児期・学童期等では健全な発育の基本となり、高齢期では活動的な日常生活を支える生きがい感ともなります。

共に食べること

みんなで一緒に食卓を囲んで、共に食べることを「共食(きょうしょく)」と言います。

共食には、一緒に食べることだけではなく、「何を作ろうか」と話し合って一緒に料理を作ったり、食事の後に「美味しかったね」と語り合ったりすることも含まれます。

以前、市内のある地域で、共食の取り組みとして、子どもから高齢者まで地域の誰でも参加可能な『地域食堂』が開催され、その際、訪れていた一人暮らしの高齢者の方が、「一人で食べるよりも、みんなと食べる方が、より美味しい」と言われてました。

一人だと食事の支度が面倒で料理をしなくなったり、食欲が出なかったりする人も少なくありません。

友人や仲間との食事、地域での会食や子ども・地域食堂の開催等、共食の形は様々ですが、「食」という一つの方法を通して、個人や地域にどんなつながりが生まれていくのか?また、どんなことが地域できるのか?みなさんと一緒に考えていければと思います。

講座・研修会のお知らせ

うきは市地域障害者協議会 発達障害啓発研修
「うちの子ちょっと違うかも…」~子育てのヒントを知ろう~

集団に入るのが苦手、落ち着きがない、片付けができない、決まった順序にこだわる、音や光に敏感…など、子どもの行動でちょっと気になることは、子育ての中でたくさんあります。

それがゆえに、育てにくさを抱えている保護者も多いのではないでしょうか…。

これって個性なのか?
何か原因があるのか?
悩みはつきません。

また、実際には、子ども自身が困りごとをたくさん抱えていることも多くあるようです。

では、そんな子ども達にどのように対応すれば良いのか、子育てに悩んでいる保護者にどう声をかければよいのか?など、この機会に、ぜひ、幼児期・児童期の子どもの発達の専門の先生と一緒に考えてみませんか。

講師の武部先生は、豊富な経験を基に、分かりやすい解説で大変人気のある方です。

日時 令和元年11月16日(土)
10:00~11:30
会場 うきは市総合福祉センター 2階 大会議室
うきは市吉井町347-1
講師 福岡こども短期大学
武部 愛子 先生(臨床心理士)
主催 うきは市/うきは市地域障害者協議会
申込み・問合せ うきは市社会福祉協議会 吉井事務所
電話:0943-76-3977(担当:臼井、樋口、平田)
申込み締切 11月8日(金)
電話にて、お申し込み下さい。
※事前申し込みの方が優先ですが、当日参加も受付けます。

令和元年度 福祉会研修会
『地域の子どもたちの育ちのために、大人は、地域は、何ができるか?』

『福祉』と一言でいっても、様々な課題がありますが、その中でも、社会状況の変化から、"子ども達の育ち"にも影響が出ています。

今回は、子どもの福祉について学び、大人が、地域が、何ができるのかを皆さんと考えていきます。

日時 令和元年11月27日(水)
19:00~20:30
会場 うきは市総合福祉センター 2階 大会議室
うきは市吉井町347-1
講師 社会福祉法人 甘木山学園
こども家庭支援センター あまぎやま
センター長 坂口 明夫 さん
※福岡県大牟田市で子どもの福祉に携わり、県内外でも講演等を行っている方です。
申込み 不要
どなたでも参加可能です。

令和元年度 うきは市 成年後見制度・市民後見人普及啓発講座
『知って役立つ!制度のしくみ』
~制度を利用するには?今のうちから何が必要?~

 

相続法の改正で何が変わった?

認知症高齢者が交通事故を起こしたらどうなるの?

利用するにはどうしたらいいの?

  第1回 第2回
日時 11/21(木)13:30~15:30 11/28(木)13:30~15:30
内容 「元気なうちにできること
~相続・遺言・任意後見~」
「成年後見制度ってなに?」
講師 弁護士法人 翼・篠木法律事務所
代表弁護士 篠木 潔 氏
一般社団法人 成年後見センターいろどり
代表理事 池田 将樹 氏
会場 うきは市総合福祉センター 2階 大会議室
対象者 市内在住または在勤の方
定員 50名程度
【要申込】
申込締切:11/15(金)まで
参加費 無料
申し込み
問い合わせ先
うきは市社会福祉協議会(金子・高橋)
電話:0943-76-3977