福祉員かわら版

通巻174号:令和2年2月3日発行

寒い季節になると暖房機器を使う機会が増えてきます。

そんな時に気を付けておきたいのが火災です。

平成30年版消防白書によると、住宅火災で亡くなった方の約半数は逃げ遅れによるもので、亡くなった方の約7割は65歳以上の高齢者が占めています。

自力での避難に時間を要するため、火傷や一酸化炭素中毒で亡くなった方が多いようです。また、住宅火災の主な出火原因は放火、たばこ、コンロ等です。特に放火は家の周りに燃えやすいものを置かない等の対策はできますが、個人だけで防ぐことは出来ません。

隣近所で気にかけ合う、怪しい人や知らない人がいたら声をかける、区内で情報を共有する等、地域全体で備えることが放火を未然に防ぐことにもなります。その他にも、ストーブ等、普段の生活の中で使う身近なものも出火原因となっています。

生活機器による火災
~心当たりありませんか?~

火災の被害に遭わないためには、火元となる可能性がある生活機器の取り扱いに注意しておく必要があります。

◎コンロ

コンロによる火災は、調理中に火にかけていることを忘れ、その場から離れたり、コンロの周りにある物に燃え移って、火災が発生します。

また、IHコンロは火を使わず、ガスコンロより安全性がありますが、電源をつけたまま、空焚きで高温の状態の鍋に油を注ぐ等、取り扱いによっては火災が発生しています。

◎ストーブ

ストーブによる火災は、紙や衣類等の接触によって発生します。

ストーブによる火災は石油ストーブよりも、電気ストーブが原因のものが多くなっています。

電気ストーブは火を使わないという認識から、洗濯物を乾かそうと近づけてしまい、発火することがあります。

◎電気器具(コンセント等)

電気器具による火災は、一つのコンセントに複数の電気器具を接続するタコ足配線をしたり、電源コードの上に重いものを乗せて、配線に負荷がかかりショートしてしまうことが原因で発生します。

また、コンセントと電源プラグの間に溜まったホコリ等が湿気を帯び、そこから電流が流れ、トラッキング現象が起き、火災が発生してしまいます。

 

以上、紹介した物は、生活上で使用する物ですが、取り扱い方次第では、火災の原因となります。

その場から離れる時は火や電源を消す、コンロやストーブの周りに物を置かない、コンセントをこまめに掃除する等、日頃の生活の中で心がけておくことが火災を未然に防ぐことにつながります。

火災が発生したら…
~火災に備える~

火災が発生してしまうとパニック状態となり、冷静な判断ができない場合があります。

火災を発生させないことが第一ではありますが、万が一発生した場合を想定して備えておく、考えておくことが大切です。

例えば、消火器の使い方を理解しておく。
消火器の使い方は、

  1. 安全ピンを抜く
  2. ホースを持ち、火元から適切な距離を取る
  3. ホースを火元へ向ける
  4. レバーを強く握る

以上が使い方の手順です。

レバーを強く握ると、消火薬剤が約15秒間に3~5メートルまで噴射されます。

また、レバーが固い、消火器が重いと感じる場合は、消火器を床に置き、レバーを押すと、あまり力を使わずに消火器を使うことができます。

消火器の置き場所は、目につきやすく、避難の妨げにならない所でないといけません。

例えば、玄関は駆け付けた人でも消火活動ができる利点があります。

隣近所や区で置き場所を決めておくと、駆け付けた人が消火器を持ち出せ、被害を最小限にすることにつながります。

区によっては、防災講習会を開き、消火器の使い方を学んだり、消火器訓練に取り組んでいる所もあります。

このような取り組みは、火災を含めた災害時の対応にも役立ちます。

また、自力で避難するのに時間を要する方が隣近所にいないかどうか等、知っておくことも最悪の事態を防ぐことにもつながります。

この時期に多い火災について書かせていただきましたが、火災を未然に防ぐには、一人ひとりの心がけや、地域での共通理解が重要となります。今回紹介した内容を声かけ訪問で活用されたり、地域での防災活動に活かす等の取り組みにつなげて頂いてはどうでしょうか。