社会福祉法人うきは市社会福祉協議会

声・手・心 つないで人の輪 地域の和

福祉委員かわら版

191 令和3年9月1日 発行

今年も豪雨災害が発生しました

8月11日からの前線の停滞による大雨が発生し、九州をはじめとする西日本の各地が被害に遭いました。

うきは市でも一部地域で土砂崩れ等の被害がありましたが、幸いにも人的被害や住宅被害はありませんでした。

ここ数年、豪雨災害が各地で毎年のように発生しています。

災害はいつ、どこで起こるかわかりません。

災害時にどのように行動すればよいのか、何を備えておく必要があるのか、事前に考えておくことは、自分の身の安全や、誰かの命を守ることにつながります。

災害への備えとして、次のようなことが大切です。

○災害に備える

災害でライフラインが止まった時に備え、飲料・食料・生活必需品を備蓄しておきましょう。

1. 防災用品を揃える

また、避難所生活を送ることになった時に備え、すぐに避難できるよう、飲食料品や貴重品、救急用品、衣類等、持ち出すものを事前に確認し、準備しておきましょう。

2. 危険箇所や避難方法を確認する

安全を確保する上で、自分の住んでいる地域が、どのような被害に遭う可能性があり、どう避難するのか、事前に確認することが大切です。

市の防災マップ等を活用し、浸水や土砂崩れの危険箇所、避難所を確認しておきましょう。

避難所へ向かう道中では、浸水により道路と水路の区別が分からない、夜間で暗く足元が見えづらい等、危険が伴う場合があります。

避難所へ避難する他に、建物の上階への避難(垂直避難)や、近隣の安全な建物へ避難することも自分の身を守る方法の一つです。

避難方法も状況によって、様々ですが、これまでの災害で、浸水や土砂崩れが近くで発生したか、どのように避難すべきか、家族をはじめ、近所の方等と共有しておくことは、今後、災害が発生した時の行動に役立ち、自分たちの身を守ることにつながります。

3. 家族や地域等の安否確認の方法を確認する

災害時、家族や近所の方等、お互いに安否が確認できるよう、事前に方法を決め、日頃から確認しておくことが大切です。

例として、「どこに集合するか決めておく」「災害時伝言ダイヤル等のサービスを活用する」等があります。

また、災害時に近所の方とお互いに声をかけ合うことで、早めに避難ができたり、近所の状況について情報共有ができたりします。

災害時もそうですが、何か困った時に助け合ったり、支え合ったりできるのは、普段のかかわりがあるからこそだと思います。

平常時からの関係性は、いざという時に大切になります。

 

その他に、避難したことが地域の誰が見てもわかるよう、地域で共通の目印を決めておく方法もあります。
(例・避難したら玄関ドアに黄色い布を巻く等)

自分の身を守ることが第一ですが、地域全体で取り組むことで、災害時でも安心できるまちづくりになります。

これから台風が発生しやすい時期が続きます。また、新型コロナウイルスの感染拡大状況も日々変化しています。

皆さま、災害や健康に十分気を付けて、普段のかかわりを通した見守りを引き続きお願いします。

災害に便乗した詐欺にご注意!

災害時、災害に付け込んだ悪徳商法の被害も報告されており、被災した地域に限らず、被害に遭う可能性があります。

詐欺被害に遭わないために、いくつか事例を紹介します。

○台風被害に便乗した詐欺

台風被害に便乗した詐欺として、次のような事例があります。

「台風の後片づけをしていたら、業者が来訪し、損害保険を使って無料で雨どい修理ができる、経年劣化で壊れたものも保険で対応できると言われ、契約したが、保険金はおりず、高額請求された」

見知らぬ業者が突然訪ねてきて、修理が必要な場合でも、慌てずに、「複数の業者から見積もりを取る」「知っている業者にお願いする」「家族や周囲の方などに相談する」など、その場で判断せず、十分に検討しましょう。

○災害義援金に便乗した詐欺

災害義援金に付けこんだ詐欺として、次のような事例があります。

「ボランティアを名乗る女性から義援金を求める不審な電話があった」「市役所の者だと名乗る人が自宅に来て、義援金を求められた」等の事例があっているようです。

不審な電話や来訪があっても、すぐに断り、金銭等を要求されても、応じないようにしましょう。

災害義援金は確かな団体(※)を通して寄付するようにしましょう

以上、災害に便乗した詐欺の事例を紹介しました。詐欺にはご注意ください。

家族や友人、近所の方等と話す中で、「怪しいな」と感じたら、警察や消費生活センター等にすぐに相談するよう声かけしましょう。

※災害義援金は福岡県共同募金会うきは市支会にて、受け付けております。
受付窓口は社協の吉井事務所・浮羽事務所に開設しておりますので、お問い合わせください。

○消費者ホットライン

(局番なし)188
最寄りの消費生活センター・消費生活相談窓口につながります。
※相談窓口につながった時点から、通話料金の負担が発生します。