福祉委員かわら版

183号令和2年12月1日発行

ヒートショックにご注意を！

今年も残すところ、あと1ヵ月、年末に向けて慌ただしくなる時期となりました。

昨年は記録的な暖冬でしたが、今年は冬らしい寒さを感じる日が多いそうです。

さて、寒い時期に注意しておきたいことの一つとして、ヒートショックがあります。

ヒートショックは、暖かい部屋から寒い部屋への移動など、気温の変化によって、血圧が上下に大きく変動することが原因で起こり、失神や不整脈、最悪の場合、死に至ることもあります。

特に高齢者や、高血圧や糖尿病などの持病を抱えた方は、ヒートショックになりやすい傾向にあります。

ヒートショックが起こりやすい場所はお風呂場です。

脱衣所やお風呂場が寒いと血管が収縮して血圧が上昇します。

この状態で温かい浴槽につかると、血管が急激に広がり、血圧が下がることにより、ヒートショックが起きやすくなります。

消費者庁が平成30年に発表した「高齢者の事故の状況について」によると、高齢者がおぼれた事故の9割は、住居等居住場所における浴槽内で発生しています。

特に11月から3月にかけて多発し、全体の約7割を占めています。

ヒートショックは寒い時期とお風呂場で起きやすいことを踏まえると、ヒートショックが浴槽内の事故と関連していると言えるのではないでしょうか。

ヒートショックを起こさないためには、

1. 入浴前に脱衣所やお風呂場を暖めておく
温度の急激な変化はヒートショックが起こりやすいです。
脱衣所に暖房機器を置いておく、シャワーや浴槽のお湯を浴室の床に撒いておくなど、脱衣所やお風呂場を暖めて、温度差を小さくしておきましょう。

2. 湯船に入る前にゆっくり身体を温める

入浴時にいきなり湯船に入ると、急激に体温が上昇し、ヒートショックになりやすくなります。
入浴する前は、かかり湯やシャワーでゆっくりと身体を温めてから浴槽に入りましょう。

3. 湯船から急に立ち上がらない
湯船から急に立ち上がると血圧は急激に下がり、立ちくらみを起こし、浴槽で倒れて溺れる可能性があります。
浴槽から出る時は、手すりや浴槽のへりを使ってゆっくり立ち上がりましょう。

4. 浴槽のお湯の温度は41℃以下で、浴槽に浸かる時間は10分までを目安にする

お湯の温度が熱い、または長湯すると心臓に負担がかかります。
消費者庁によると、浴槽のお湯の温度は41℃以下で、10分までを目安に上がるように指針が出ています。
浴槽のお湯はあまり熱くせず、長湯しないようにしましょう。

5. 食事や飲酒直後の入浴は控える
食後は消化器官に血液が集まり、血圧はやや低くなります。
また、飲酒直後は転倒しやすくなります。
食後すぐの入浴を避けたり、アルコールが抜けるまでは入浴しないようにしましょう。

6. 入浴の前に家族へ一声掛けておく
入浴時の死亡事故を防ぐには、早期発見が重要です。
家族と同居されている方は一声掛けてから入浴するようにしましょう。
また、同居の方は、「時間が長い」「音が全くしない」「突然大きな音がした」などの異常を感じたら、声を掛けるようにしましょう。

12月からヒートショックが発生しやすくなる時期になります。

歳末の見舞訪問等で高齢者の方とお話しする機会がありましたら、ヒートショックのこともお伝えいただけたらと思います。

これから本格的に寒くなり、体調を崩しやすくなります。

皆さまも体調には十分お気をつけてください。

今年度も年始の1月3日、4日、5日に、下記の日程で、各地区において献血が行われます。

皆さまの善意によりいただいた血液は、各種検査後に『血液製剤』として、必要とする患者さんに届けられます。

必要とされる血液製剤の90％は400mL献血で採血された血液だそうです。

「なぜ、年始の忙しい時期に献血をするのか？」とのご意見を頂きますが、冬場から春先にかけては、ご協力いただける方が風邪などで減少し、年始は企業の多くが長期の休みということもあり、協力者の確保が難しいためです。

併せて、今年は新型コロナウイルスの影響により、献血協力者が減少し、輸血が不足しているそうです。

血液製剤には有効期間があり、最も多く使用されている全血製剤でも21日間となっていますが、ガンの治療等で輸血を必要とする人は、途切れることなく血液を必要としています。

ぜひ、若い世代の方にも広くお声掛けいただき、皆さんでご参加ください！

※ただし、★の付いている会場では、12：00～13：00までお昼休みがあります。
かわせみホールはお昼休みはありません。

※お住まいの地区に限らず、どの会場でも参加できます。