社会福祉法人うきは市社会福祉協議会

声・手・心 つないで人の輪 地域の和

ふくしのかわら版

6 令和7年6月1日発行

不登校・引きこもり相談事業より

当事者の気持ち

世間には数多の趣味が存在しますが、私は最近クレーンゲームを趣味にしています。ゲームセンターに行けば必ず設置されてあり、家族で気軽に楽しむ事が出来ます。しかし、このゲームには恐るべき依存性があります。通常、クレーンゲームは景品を少しずつ動かしながら景品口に落とす作業をおこないますが、少ない金額で景品を獲得できた場合、達成感に加えて大きな快感を得る事が出来ます。多額の金額を使用しても取れない場合は「これだけつぎ込んだのだから」と景品が取れるまでお金を費やしてしまいます。いよいよ取れずに帰宅した日は悔しい気持ちが残り、次の日にまたゲームセンターへ通います。少ない金額で取れた場合も、その快感を再び体験したくなりまた通ってしまいます。私はまだお小遣いの範囲内で留める事が出来ていますが、心身状態や金銭面にあきらかな異常が起きているにも関わらず、やめられない方の気持ちも少しは理解できた気がします。

今回は依存を例にしましたが、何事も当事者でないとその気持ちはわかりづらいものです。それは不登校・引きこもりに関しても同じです。保護者が「子どもの気持ちが理解できない」と話すことがありますが、それは当たり前の事なのです。しかし、子どもと関わる上で必ずしも当事者経験を持つ必要はありません。不登校引きこもり当事者家族の会「みつばちの会」でコーディネーターをしていただいている長阿彌幹生先生は「当事者経験がなくてもどれだけ自分事として寄り添えるかで、気持ちの伝わり方は変わる」とおっしゃっていました。経験がないとその人のつらさや生きづらさは分かりませんが、寄り添う事はできます。また、不登校・引きこもりに関しては、その特性上「怠惰」と捉えられる事も少なくないですが、決して自分の常識や認識だけで判断せず、当事者にしか分からないつらさがある事も理解して寄り添っていただきたいと思います。

不登校・ひきこもり相談・フリースペース

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ご自宅に引きこもり気味で学校や適応指導教室に行けないお子さんが、自宅以外に「居場所」が欲しい当事者が集まれるスペースを設けました。一緒にこれからのこと話してみませんか? まずはお気軽にご相談ください!

場所 うきは市総合福祉センター 内
詳細 まずは下記番号にご連絡下さい。

◆相談員

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高橋 伸征(たかはし のぶゆき)
熊野 智春(くまの ちはる)
うきは市社協 吉井事務所内
うきは市吉井町347-1 
電話 0943-76-3996(不登校・ひきこもり専用相談ダイヤル)
受付時間 平日8:30~17:15
メールでのご相談も受付ています
ufhs.mail@ukiha-shakyo.or.jpまで

うきは市不登校・ひきこもりを考える親の会
みつばちの会

うきは市社協では、「うきは市不登校・ひきこもりを考える会」と共催で、毎月第3水曜日に家族会を開催しています。

一緒に不登校やひきこもりについて話してみませんか?

日時 2025/6/18(水)19:00~21:00
会場 うきは市総合福祉センター1階 小会議室
費用 無料
内容 長阿彌(ちょうあみ)幹生(みきお)先生を迎えて、親同士で話をし、家庭や自分自身を見つめる機会を設けていきます。