社会福祉法人うきは市社会福祉協議会

声・手・心 つないで人の輪 地域の和

ふくしのかわら版

7 令和7年7月1日発行

不登校・引きこもり相談事業より

「普通」と「多様性」

近年は『多様性の時代』という言葉をよく聞きます。多様性とは、「一人一人の個性を尊重しましょう」という考え方であり、徐々にその考え方は拡がりつつあるのではないかと思います。年齢や性別、国籍や障がいの有無など関係なく、その人個人を認めて尊重する考え方はとても大切ですが、不登校・ひきこもりという多様性はいかがでしょうか。

現代社会では「学校に行く事が普通」「働く事が普通」と認識されがちです。また、その気持ちはあるものの心身的な理由から登校(勤労)が難しい場合、本来ならばその人を思いやる気持ちが大切です。

人は今までの経験や認識から、何事にも自分基準での評価をしてしまいがちです。その結果、明確な理由がないものや曖昧なことに関して「学校に行かないのは普通じゃない」「働かないのは怠惰だ」といった様に否定的な見方をしてしまいます。不登校・ひきこもりは様々な要因が複雑に絡まりあい、本人もなぜ行動に移せないのかを具体的に理解出来ていない場合があります。この様な漠然とした不安や恐怖が不登校・ひきこもりに繋がり、当事者や家族は悩んでいるのです。この状況を「普通ではない」「怠惰だ」と一方的に非難してしまうと、当事者・家族にとって無情な社会になってしまい、社会復帰が難しくなってしまいます。

もしかしたらお住まいの地域にも、不登校・ひきこもりで悩んでいる当事者・家族がおられるかもしれません。その際は、温かく見守っていただけたらと思います。当事者にとって必要なものは「寄り添い」です。家族は寄り添うために頑張っています。そして、家族から「実はね…」と相談があった場合は、家族に寄り添い、社会福祉協議会や支援機関につないでいただきますと幸いです。ぜひとも、不登校・ひきこもりという多様性を理解していただけたらと思います。

不登校・ひきこもり相談・フリースペース

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ご自宅に引きこもり気味で学校や適応指導教室に行けないお子さんが、自宅以外に「居場所」が欲しい当事者が集まれるスペースを設けました。一緒にこれからのこと話してみませんか? まずはお気軽にご相談ください!

場所 うきは市総合福祉センター 内
詳細 まずは下記番号にご連絡下さい。

◆相談員

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高橋 伸征(たかはし のぶゆき)
熊野 智春(くまの ちはる)
うきは市社協 吉井事務所内
うきは市吉井町347-1 
電話 0943-76-3996(不登校・ひきこもり専用相談ダイヤル)
受付時間 平日8:30~17:15
メールでのご相談も受付ています
ufhs.mail@ukiha-shakyo.or.jpまで

うきは市不登校・ひきこもりを考える親の会
みつばちの会

うきは市社協では、「うきは市不登校・ひきこもりを考える会」と共催で、毎月第3水曜日に家族会を開催しています。

一緒に不登校やひきこもりについて話してみませんか?

日時 2025/7/16(水)19:00~21:00
  • リモート、集合どちらでもご相談ください
会場 うきは市総合福祉センター1階 小会議室
費用 無料
内容 長阿彌(ちょうあみ)幹生(みきお)先生を迎えて、親同士で話をし、家庭や自分自身を見つめる機会を設けていきます。