社会福祉法人うきは市社会福祉協議会

声・手・心 つないで人の輪 地域の和

ふくしのかわら版

11 令和7年11月1日発行

第1層協議の場

「認知症を自分事として考えるために…今から工夫できることへ」

8月27日(水)、うきは市役所3階大会議室にて、第1層協議の場が開催されました。
今回は、認知症に対する理解をより深め、自分事として捉え、そこからの気づきや意見を共有し、今後のうきは市における認知症の施策や地域づくりを考えていくことを目的に、講話とグループワークを実施しました。

写真:講師の阿部 かおり さん
講師は、福岡県若年性認知症サポートセンターセンター長の阿部かおりさんをお迎えし、参加者より事前に頂いた認知症の方と関わる中での気づきや悩み事等をもとに、認知症当事者の気持ちや声、今後の地域づくりへのポイント等をお話しいただきました。
グループワークでは、阿部さんのお話を踏まえ、次のとおり、参加者の皆さんで意見交換しました。

自分が認知症になったらどんな風になるでしょうか

  • 相手に理解してもらえないかも。不満をぶつけそう。
  • 同じものを買いそう。
  • その方の生き方が出てくる。
  • 認知症になることは幸せでは?(周りの支援があれば)等

自分が望む暮らしのために、認知症の私が周りの人にどんな風に関わってほしいか

  • できること、役割を任せて欲しい。認められたい。
  • ほめられたい。
  • 今の生活を続けたい(趣味や仕事、お酒等)
  • 周りのサポートがあればできることがある。
  • できにくくなったら、やさしく説明したり、支援してほしい。
  • 周りが理解して普通に接してほしい。
  • 地域のよりあいなどに、少しのサポートを受けながら参加したい。
  • 認知症になっても以前と変わらず誘ってほしい。
  • 自分らしく生きる(ある程度は自由にさせてもらう)
  • 1人歩きしても安心なまち 等
写真:企業の方、医療・福祉の専門職の方も参加いただきました。
「認知症になっても、自分らしく生活するために…」住民や団体、企業、専門職が一緒に話し合い、考えるきっかけとなりました。

今回の第1層協議の場では、認知症になっても自分らしく地域で暮らしていけるための工夫や取組、仕組み等といった前向きな意見があり、認知症を自分事として考える機会となりました。

※第1層協議の場とは?

地域の多様な方々(住民、企業、民間団体、専門職等)からの声をもとに、うきは市全体の介護予防・生活支援・社会参加について話し合う場のことです。